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企業レポート

最高の折り返し ダイセキ 10月30日 (2018.10.29)

VISION打ち出す 
2030年アジア№1を目指す
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 ダイセキ(9793)は確り。連結純利益最高の折り返し。一段と締まってきた。原油市況と国内製造業の稼働率上昇が主因。先行投資負担や受注単価の落ち込みなど出遅れた連結子会社の収益も下期回復。2期連続ピーク更新の見通しだ。熊本地震や西日本豪雨、北海道地震などグループの連携よし。取引先支援を通じて事業が拡大している。1958年、潤滑油の製造と廃油再生事業に着手して60年。1972年、産業廃棄物処理業の許可を受け一貫して環境問題の解決に取り組み、循環型・持続可能な社会を後押し。1995年、上場を通じて次世代の人材が続々入社し新たなステップ。このほどVISION2030を打ち出した。40年後、設立100年を踏まえたもので、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(2015年9月国連総会で採択)が手掛かり。具体的な行動指針SDGs(持続的な開発目標)も示され、直近の新卒全員がステークホルダー(利害関係者)になる。今後国内市場が縮小し、アジア中心に競争激化を想定した内容。海外メジャーと互角に戦いアジア№1のリサイクル企業を目指すのが狙い。連結売上高1500億円、営業利益250億円、ROE15.0%(2030年度)が目標。前期の約3倍に相当するスケール。3事業拠点の開発、3本の新たな主力事業確立、コア事業国内シェア3割(現在推定1割)を掲げた。海外を含め仕込みの段階。次の一手を目に見える形で具体化するという。地球の資源と環境が有限である以上、人類にとってリサイクルと保全も永遠の課題との認識。事業拡大に確固たる決意で臨んでいる。リーマンショック10年で連結ピーク更新を実現したように、米中対立や新興国通貨安、原油先物など委細構わずコアと関連事業の確立を目指すもので、一概に大風呂敷といえない。同社の運勢をみると、来年2月から上昇開始。柱社長(57)も同運で10年近く続くだけにビジネスチャンス。Wになって跳ね返るという。11月12日、連結子会社の環境ソリューション(1712)が名古屋市瑞穂区明前町8-18に移転。業務を集約するためで脱皮しきり。東京五輪後、さらに伸びる見通しだ。2007年グループ入りしたMCR(鉛リサイクル)、10年同システム機工(大型タンク洗浄)然り。懸案の首都圏南事業所具体化が楽しみだ。
 2019年2月期(連結)は、売上高502億円(2.0%増)、営業利益91億円(3.6%増)、経常利益92億2000万円(3.4%増)、純利益60億円(2.8%増)と従来通り。配当40円(期末20円)を据え置く予定。設備投資61億円(前期57億4800万円)の計画。来期も高水準の見込みだ。後半、単体のほか連結子会社そろって好転。上方修正を期待できる。1995年に業界初の公開企業となり、コンプライアンス(法令順守)に意欲的。「環境創造企業」が使命になった。新卒のリケジョに人気がある。

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