証券ビュー

アンコール伊勢町

利己より利他の銘柄 パイ頭打ち残存者利益も限られる (2018.10.19)

 自律反発が一巡し反落。日経平均小陰線の引け。後場、内需系を除き見送られた。ダウ先物や上海総合・アジア株安、円高など逆風。75日移動平均線2万2742円を割った。当面、一目均衡表の雲上限2522円が下値の目安という。17日のダウ91ドル安(一時319ドル安)。前日急騰した反動に追加利上げ懸念といわれ、小売り最大手シアーズの破産申請で持ち切り。1990年代全米最大の小売りで直近ゆうに売上高2兆円を突破。受け皿を巡る思惑が交錯した。アマゾンとウォルマートが買われ、近隣のチェーンまちまち。経済のパイが頭打ちで残存者利益も限られ、日本の未来を先取りしている。米中冷戦長期化、サウジ反政府記者失踪問題、日米貿易協定来年1月開始など市場エネルギーニュートラルの状態。11月までお試し期間と来年3月本格化の前触れを勘案して生活必需品、ヘルスケア、電力などディフェンシブ関連が水準訂正。このうち、■■■■■■■(****)が164円引け。出来高304万株こなし、6月29日の戻り高値185円が視野に入った。当日1339万株の大商い。筆頭株主の中村祐輔教授(65)がオブジーボの本庶佑教授(76)と同根。ゲノムとがん免疫療法で世界トップレベルにあることが認知される場面を迎えた。プレシジョン医療を提携して進めるため、連結子会社とセコム医療システム、四谷メディカルキューブとリキットバイオプシーで先行。■■■■■(****)も切り返す公算が大きい。一方、■■■■(****)も好買い場。8月以降、資源高を背景に海底の石油貯蔵層に対し四次元探査が採掘リスク改善につながり、引き合いが増加しているという。今期連結71.9%営業増益で折り返し、通期でも63.6%営業増益の見通し。前期末の自己資本比率80.9%。1株当たり純資産2531円から大幅な出遅れ。需給関係も悪くない。気になるのが国連の発表した環境報告書。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によるもので、われわれが焼けつくような夏を体験しながら生態系の崩壊に向かっている内容。この儘では地球の気温上昇を1.5度C以下に抑えられず3度近く上昇。最悪の場合、今後12年であらゆるものが崩れ去るという。珊瑚礁が2度上昇で消滅し、海面が10センチ上昇すると1.5度に比べ1000万人が洪水の影響を受けるという。2度上昇が飢饉や難民危機につながり、CO₂排出量を2030年までに45%削減(2010年比)する必要がある。50年までに世界の炭素排出と酸素生成量が等しくならないと壊滅的な気候変動に見舞われるという。あと12年を仮説に7年後の顚末。84年張り天変地異も凄まじい。
 18日の日経平均182円安。大引け2万2658円。TOPIX1704(-9)。東証一部の出来高12億2800万株、売買代金2兆2700億円。値上がり709(値下がり1313)。12月限が2万2590円(-1.31%)の引け。夜間取引710円、シカゴ円建て720円。ダウ先物2万5693ドルと一服。10年債0.150%(+0.005)。米10年債3.208%(+0.017)。上海総合が2486(-2.94%)で引けた。マザーズ指数の引け987.67(-0.50%)。前向きだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。もみ合いに違いないが、ディフェンシブ関連の水準訂正に見どころ。利己より利他の銘柄が脚光を浴びそうだ。(了凡)