AIが通用しない場面 異次元緩和から5年で日経平均倍に (2018.10.03)
続伸で始まり一服。日経平均小陰線の引け。高値更新後、次第に伸び悩んだ。利食い急ぎ、ガス抜きといわれ高値整理。騰落レシオ123%台でもみ合い。中下旬7~9月期決算発表、11月6日米中間選にかけて日柄整理も考えられる。日本株が緩和マネーの受け皿として見直され、米国追随のお鉢が回ってきた。新興国売り先進国買いによるもので、欧米外資のほか年金や生保など国内金融機関も食指。長期マネーの流入が目立つという。2日、ひとしきりノーベル賞相場を堪能すると紅一点の第4次安倍改造内閣発足。売りも買いもさまにならない。念のため、9月19日の窓埋め2万3481円が下値の目安。順張り、逆張りでも儲からないという。売ると上がり買うと下がるわけで、半年もんだ2万3000円を5度目に上放れ、やれやれの売りを吸収している場面。引き続き外資の買い戻しが見込まれる一方、出鼻を売った向きも模様眺め。AIが通じないだけに短期筋がほぞを噛んでいる。受け売りだが、2008年のノーベル経済学賞ポール・クルーグマン教授(65)が14年に出した声明に合点した。曰く、日本はかつてあってはならない教訓の代名詞だったが、その後世界がひどいへまをやらかした後で手本のように見えるという。12年末、安倍政権が誕生するまで財政・金融が緊縮・引き締めで固められ、日本が世界最大の債権国でありながら財政再建・消費増税一辺倒。日銀最後の引き締めが金融危機を促し、1997年の消費増税導入がアジア通貨危機の最中に行われたのも笑止千万という。バブル崩壊のトラウマによるもので、リーマンショックを受けてカンフルが入ったとの件り。これから当時とあべこべで裏も裏、大裏が出そうな雲行きだ。外資のほか年金や国内金融機関も利回りに見合う割安な日本株を買うといわれ、黒田日銀総裁が異次元緩和を打ち出した13年4月当時の日経平均1万2000円。5年で倍になり大幅な評価益を抱え出口論を突破。ネガティブがポジティブに一変する公算もある。差し当たり11月までお試し期間だが、この間2万5000円挑戦を仮説に倍返し7631円まで言及。中長期5万円、10万円。米国並みなら20万円も相場と述べた。日本が米国に代わり先進国と新興国のはざまで資金のパイプ役になる日が近い。これまで米国のATMといわれたが、事情が変わってきた。来年3月から本格化。7年続くという。天災も度を越したもので、米国西海岸全体延べ1000キロが地震の対象。現在、前触れに過ぎない。
2日の日経平均24円高。大引け2万4270円。TOPIX1824(+6)。東証一部の出来高14億7300万株、売買代金3兆600億円。値上がり1061(値下がり957)。12月限が2万4280円(-0.12%)の引け。夜間取引150円、シカゴ円建て140円。ダウ先物も2万6590ドル(-0.33%)と甘い。10年債0.125%変わらず。米10年債3.057%(-0.023)。上海総合休場。マザーズ指数の引け1053.47(-2.00%)。一服した。値上がり率ランキングによると、関係分で■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。米国の経済統計を見る限り、レバレッジ3倍程度でバブル再燃に当たらないという。(了凡)