活況さらに続伸 シンポ 9月11日 (2018.09.10)
新たな仕込み始まる
関西引き合い目立ち海外尻上がり
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シンポ(5903・JQ)は活況。一段とスケール拡大。さらに続伸の見通し。前期連結14.7%増収、21.0%営業増益が物語るもので連結ピーク更新。増強を迫られた。製品受注推定1万2500台のうち7割新規。直近関西の引き合いが目立ち、米中はじめ海外も尻上がり。部材品や据付工事、その他内装工事などついて回るためだ。基幹システム更新に着手し、九州に使用済みアミ洗浄事業を立ち上げ、名古屋工場近隣に新工場用地取得も具体化する見込み。需給逼迫の現状から2、3割スケールアップ。もうひと山やってきそうだ。8月27日発表された外食産業市場動向調査(7月度)によると、全体の売上高100.5%(23ヵ月プラス)に対し焼き肉102.0%と確り。客単価99.9%にとどまる一方、店舗数101.9%、客数102.1%と全体の伸びを上回った。6月8日総務省統計局発表の家計調査報告でも、2017年世帯(2人以上)当たり全国外食支出額16万8646円(0.3%増)に対し、焼き肉が7078円(3.2%増)と高い伸び。2015、16年3市に過ぎない1万円超の県庁所在地が17年8市に増えた。すしの全国平均1万4677円に比べ半分。伸びしろが大きいと考えられる。8月11日15時から1時間、テレビ愛知で放映された「工場へ行こうⅡ」(焼き肉を変えた‼無煙ロースターの秘密)が話題。1980年、世界でも前例のない無煙ロースター開発に成功したエピソードによるものだ。2月大阪の焼き肉ビジネスフェアに出展し2日計1万2294人、同東京4日計6万1191人の来場があった。しかし、業界指折りの大手2社が食べ放題競争に入り、2020年以降淘汰の時代といわれる。同社の場合、国内をはじめ欧米や中国など安全認証規格に対応した製品開発を進め、これまで国内1万6000、海外700にのぼる取引先。前回述べた緊急コール24時間体制や新規出店の情報、店舗設計、空調提案、メンテナンスなど1から10まで繁盛店づくりに定評がある。規模をさておき、地元の業務用厨房機器大手ホシザキ(6465)が目標という。2021年(設立50周年)を目安に新たな仕込みが始まった。
2019年6月期(連結)は、売上高59億1200万円(5.0%増)、営業利益7億4200万円(0.8%増)、経常利益7億5200万円(0.7%増)、純利益5億2600万円(2.1%増)の見通し。配当20円(特配8円)を据え置く予定。設備投資5億円(前期8400万円)の計画。1月に米国カリフォルニア州で立ち上げた現地法人(100%出資)が10月から稼働する運びだ。2011年の中国上海に次ぐもので華僑や韓国系に強いという。このほか台湾やベトナム、マレーシア、タイなど市場拡大が見込まれる。会社が運気好調で田中社長(60)も同運だけに、願ってもないビジネスチャンス。期中も支援材料が続きそうだ。9月10日の時価総額92億2400万円(前期末連結純資産41億8800万円)。割高に見えるが、伸びしろを先取りしている。台風21号、北海道地震の影響軽微という。