乗り切ると一皮むける 中長期なら日本に漁夫の利拡大 (2018.07.18)
週明け続伸。一時日経平均235円高。引け伸び悩んだ。1ドル112円台の円安に振れ、ヘッジファンドの買い戻しが通説。上海総合安に人民元安一服でさまにならない。陸運に食品や海運が買われ、西日本豪雨、物流寸断、熱中症対応など先取りの動き。17日、気象庁が東北から九州まで広域高温注意報を出す始末。同日、猛暑の京都で祇園祭(前祭=さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行(24日後祭=あとまつり)が始まった。八坂神社(祇園社)の祭礼で、朝廷が869年に天変地異や疫病の祟りを鎮める御霊会(ごりょうえ)を行ったのが起源。応仁の乱33年の中断を経て現代に引き継がれた。日本人に生気をもたらすもので、今年に限って26(ツクヨミの礼祭日)、31日(火星大接近)などおまけつき。8月上旬、中国共産党の「北戴河」(ほくたいが)で習近平氏に貿易問題の批判が集中するという。モンゴル人横綱4年目の誕生日ジンクスも、白鵬3月11日(東日本大震災)、日馬富士4月14日(熊本地震)に続き鶴竜8月10日で無視できない。貿易問題により発足後最大の危機を迎えた習体制。7月初め、ある女性が「独裁と暴政に反対する」と叫びながら習氏の写真に墨汁をかける動画が波紋を呼んでいる。習氏関連のプロジェクトが突然中止され、同様のケース続出という。しかし、16日李克強首相が「中国EU首脳会談」で欧州と連携。1年前獄中死したノーベル賞活動家の妻(57)を解放。人民解放軍の懐柔にも腐心している。5日預金準備率を0.5%引き下げ6日の追加関税発動を牽制したほか、外貨準備3.1兆ドルや16日発表した4~6月期6.7%成長など、2015年夏のチャイナショックをトラウマに持ち直す見通し。16日、米露首脳がヘルシンキで会談したのも欧州ロスチャイルド家と米国ロックフェラー家の手打ちと考えられ、有望な油田が伝えられるシリア安定に一石を投じた。日本の場合、半導体製造装置で世界シェア4割(米国6割)といわれ、米中ハイテク化に不可欠。5日述べたように、漁夫の利の典型。東大が大規模光量子コンピュータを開発しペンタゴンの先をいくといわれるのに等しい。■■(****)のフラッシュメモリ然り。30年前、舛岡富士雄氏(75)が世界で初めて発明したもの。トランプ氏はNATOやWTO脱退、国連解体などほのめかし個別にディール(取引)を展開。中国に対し7日米駆逐艦2隻が台湾海峡を自由航行。万一米中戦えば中国海軍が張子の虎とわかるため、中国側が肝を潰したという。彼我ともに7月が関門。中長期なら日本に漁夫の利が拡大する。
17日の日経平均100円高。大引け2万2697円。TOPIX1745(+14)。東証一部の出来高14億300万株、売買代金2兆5600億円。値上がり1566(値下がり464)。9月限が2万2720円(+0.53%)の引け。夜間取引670円、シカゴ円建て675円。NYダウ先物2万5057ドルも甘い。上海総合が2798(-0.57%)で引けた。10年債0.040%(+0.005)。米10年債2.862%(+0.009)。マザーズ指数の引け1031.60(-1.46%)。骨が折れる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など。今月乗り切ると一皮むける。(了凡)