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企業レポート

連結続伸の見通し ヨシタケ 5月29日 (2018.05.28)

今後アジアで伸びる 
リーマン前のピーク更新始まる 
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 ヨシタケ(6488・JQ)は好調。直近3期歩留まり改善。連結続伸の見通し。国内のほか東アジアが伸びているためで、さらに1円増配を表明。リーマン前のピーク更新が始まった。工場設備を中心に主力の蒸気配管向け製品が尻上がり。中国やベトナム、中東など海外の伸びが大きい。内部取引を含むセグメント売上高によると、前期日本62億7100万円(3.5%増)、同東アジア20億4500万円(25.1%増)と最高。同営業利益もグループ挙げて合理化・コストダウンに取り組み、同日本3億9700万円(1.2%増)、同東アジア3億600万円(28.0%増)と高水準。2011~12年タイ・アユタヤ県の旧拠点が洪水で操業停止に追い込まれ、約25億円投入して新拠点を立ち上げインフラを一新した効果によるもの。2016年10月プミポン・タイ国王が死去し、1年喪に服しただけに出番到来。国内外、需要を見越し在庫手当て11億1900万円(26.5%増)。今後に備えた。人手不足で能力限界。新卒のほか中途やシニアを動員しフル稼働が続いている。国内が東京五輪、リニア、名古屋駅前再開発などプロジェクト続き。東南アジアも人口ボーナスを背景に都市部のインフラ投資拡大。今後世界の約9割アジアとアフリカが占め理にかなっている。中でもベトナム、マレーシア、インドネシア。さらに、フィリピン、インドを含めアジアが有力。めいめいGDPが人口ボーナス終了時に平均3倍になるといわれ、YWT(タイの100%連結子会社)の果たす役割がわかる。首尾よくいけば、2024年(設立80年)にかけてピーク更新が続き、その後もアジアで伸びる。YWTから毎年4、5人日本で研修を受け入れ、彼らがタイに戻り現場をリード。洪水当時の補完体験や1989年立ち上げ以来の信頼関係もうなずける。次の100年につながるものだ。バルブが人間でいうと心臓にあたり、流体を流し止めたり、制御・開閉機能を持つことから必要不可欠。都市化の鍵を握っている。同社は規模の上で中堅だが、展開力で指折り。YWTが単体並みになるともう一皮むける。
 2019年3月期(連結)は、売上高70億円(3.1%増)、営業利益7億3000万円(5.3%増)、経常利益9億5000万円(12.1%増)、純利益7億円(8.1%増)の見通し。配当は期末33円の予定。設備投資3~4億円(前期6億8000万円)の計画。連結子会社(3)、持分法適用(2)ともに堅調。海外販路の拡大、建築設備物件の受注率向上、提案営業推進。生産リードタイム短縮、同キャパシティ拡大を含め5つがテーマになっている。運勢によると、1年を通じて安定。今年起きることが数年後の幸運につながるという。山田社長(48)も同運だけに面白い。5月28日の時価総額83億円。連結純資産107億円を下回っており割安だ。

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