日本は適応あるのみ 南北・米朝会談タコベルが落ち (2018.04.26)
反落のあと下げ渋り。後場戻した。1ドル109円台の円安と米10年債3%台替わりが綱引き。前日のNYダウ424ドル安(5日連続安)をこなし、日経平均の半値戻し2万2238円が胸突き八丁。2月の窓埋め2659円、3122円回復も焦点という。平年ならGW明け待ちだが、27日の南北首脳会談から1ヵ月後といわれる米朝首脳会談を巡るラリー。5月14日、イスラエル建国70周年・米露大使館エルサレム移転を加味すると、主力の決算発表も一過性。その都度政策のよしあしを経済合理性で検証する場面になった。5~7月の新月満月が7年周期で天王星や皆既月食(特大)の影響を受ける巡り合わせで興味深い。出来レースと現実が半々だけに噛み合わず、売ると上がり買うと下がる。英国エコノミスト誌(4月21日号)に面白い記事を見つけた。世界で最も危険なトークショーと題し、南北と米朝首脳会談の見通しが出ている。いわく、2つの会談がともに期待を裏切るもの。南北では人権問題が回避され、北の制裁下、貿易や投資、観光の再開も困難とみられ、次の機会を決めるのが関の山という。米朝にも共通しており、トランプ氏と金正恩氏が物別れに終始。米国が検証可能で不可逆的な非核化を求めているのに対し、北は在韓米軍の撤退と米国による核の傘撤去を求め折り合えず。手ぶらで返すわけにいかず、核実験の一時停止が土産という。米前政権の高官によると、北との協議はタコベル(ビッグフードチェーン)に行くようなもの。目新しいメニューを期待して出掛けても同じものを食べて帰るのが落ちという。日本では渋谷、汐留、青山、お台場、道頓堀に続く6番目の店舗が神保町(昨年12月)にオープン。昼時行列で結構人気のようだ。肝腎な南北・米朝会談を迎えタコベルが落ちならよし。5月にイスラエルが旧・新約聖書の予・預言通り動くかどうかも見もので、どちらも日本に当事者能力がない。首相が今後政権にとどまるか五分五分の情勢。何も決まらないのが現状だ。先物の夜間取引を見ると、日経平均2万2210円(-0.05%)シカゴ同2200円(-0.54%)、NYダウ2万3930ドル(-0.23%)、ビットコイン99万9236円(-5.97%)など弱含み。米10年債3.018%(+0.021%)がこたえている。彼岸底を叩いた売り方が踏むと買い方も投げに見舞われる。決算が大半織り込まれ、食品や金融、保険、電気、ガスなど内需関連が相場を支えている印象。じっくり冷静に進むところだ。
25日の日経平均62円安。大引け2万2215円。TOPIX1767(-2)。東証一部の出来高14億2300万株、売買代金2兆4600億円。値上がり1077(値下がり894)。6月限が2万2220円(-0.27%)の引け。10年債利回り0.060%(+0.010%)。上海総合が3117(-0.35%)で引けた。マザーズ指数の引け1140.70変わらず忸怩たるもの。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など数えるほど。26日■■■■■■(****)の決算発表が注目される。4年3ヵ月ぶり米10年債3%が泣きどころ。債券に対し株の相対的な割高感が目立ち、アマゾンも頭打ちという。日本は適応あるのみだ。(了凡)