15日からぶっつけ本番 打つ手なし日本のポジション面白い (2018.04.13)
小甘く始まり続落。昼休み先物が売られ模様眺め。13日、オプションSQを控え見送られた。トランプ氏がシリア攻撃を示唆した9日から48時間経過したが、依然協議が続いている模様でリスクオフの状態。個別に自律反発がうかがえる程度だ。11日サウジにイエメンからミサイルが撃ち込まれ、原油先物が3年4ヵ月ぶり高値。5月12日のイラン制裁再開を巡り、1バレル70ドル乗せも伝えられる。シリア緊迫を物語るもので、軍事的選択肢を警戒する一方、あっても影響限定的。米朝会談に対し示威行為とも受け取れる。3月に中国ナンバー2の安邦保険集団が米銀の融資停止を受けて36兆円の負債を抱え事実上倒産。国有化された経緯と15~17日王毅外相来日。5月にナンバー2李克強首相来日を加味すると、中国が春節後の全人代で行き詰まり困窮。同月、北朝鮮の金正恩氏が中国の習近平氏に夜行列車で救いを求めたのに似ている。中国が原油決済を人民元で強行し米国の鉄槌が下った。ロシアも11日アルミ大手ルサールが米国の制裁対象となり、株と社債が指数除外を受けたほか、米国と英国の金属取引所で取り扱い停止処分。プーチン氏がロシアの石油・天然ガスをドルからユーロ建て決済に変えた反動と軌を一にしている。イラク戦争を前例に米国の死活問題になった。面白いのが、打つ手なしといわれる日本のポジション。米国がベトナム戦争後、ニクソンショック(1971)を通して中国に肩入れし、30年後「世界ナンバー2」の大国にしたが見込み違い。中国が増長して米国の覇権に反旗を翻し、断固叩くべしに変わってきた。米国がウォールストリートの利害を代弁し、中国も共産党が権益を独裁し経済原理を無視。今回の米中貿易摩擦が出来レースとしてもシコリが大きい。米国は朝鮮戦争(1950~53)から北朝鮮を引き回しているが、中国や朝鮮半島、日本もネオコンの既得権といわれ、北が体制存続のため核開発しているわけでないという。日本の場合、1年以上モリカケ問題で国会が空転し、文科・財務・防衛省など改ざんの解明にうつつを抜かし、国内の混乱が懸念されたものの持ちこたえた。4月を曖昧模糊でしのぐと5~7月売り持ちの巻き戻しで高い。モリカケ問題を掻き回すと与党より野党に鉄槌が下りそうで、現政権が選挙を通じて中国や半島寄りの野党候補を突き放し、与党で残っている実力者も中国、半島寄りで見込みがない。大阪府10区を除き、有権者の支持が米国寄りで現実的。こうなると、数年で中露の破綻も考えられ、米国や日本も勝ち組に残ると限らない。このため、水産・農林が突破口。個別の自律反発にも将来がかかっている。
12日の日経平均26円安。大引け2万1660円。TOPIX1718(-6)。東証一部の出来高13億1000万株、売買代金2兆1000億円。値上がり796(値下がり1181)。6月限が2万1660円(-0.04%)の引け。夜間取引で730円をつけている。10年債利回り0.030%(+0.005%)。米10年債2.784%(+0.006%)。上海総合が3180(-0.87%)で引けた。この上、人民元安が見込まれる。マザーズ指数の引け1151.26(-0.25%)。心配ない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)など。15日からぶっつけ本番だ。(了凡)