前向きでも気を抜かず 万一強制調査ならちゃぶ台返し (2018.04.09)
前週末反落。改めて警戒感が台頭。寒の戻りとみられる。5日発表されたトランプ氏の対中制裁関税1000億ドル(10兆7000億円)積み増しが主因。4日中国の報復関税公表に対抗するもので、6日NYダウ572ドル安(一時767ドル安)。米中貿易摩擦長期化が嫌気された。同日明らかになった米雇用統計(3月)に基調変化なく堅調という。通常WTOの紛争解決に最短2ヵ月程度必要といわれ、今後水面下。出来レースを加味して日柄整理が予想される。米国が先に手を出し、制裁金のほか中国のハイテクや最先端企業封じ込めが狙いといわれる。米中対立が長期化すると、対米貿易黒字の大きいメキシコや日本に類が及ぶというものの、4月17日から日米首脳会談。それに、中国の報復が米国の輸出企業にダメージを与えるため、価格競争で優位に立つメキシコや日本のほかタイがシェアを伸ばす公算もある。昨年暮れの大幅減税と同様に短期的な効果が見込まれる一方、中長期財政赤字や金利上昇が予想され問題も多い。中間選や2期目の政策を先取りしたとも伝えられる。ラムスセンの世論調査によると、トランプ氏の支持率51%。1年ぶりの高さという。前週末の日経平均先物を見ると、夜間取引で2万1410円、シカゴ425円で大証の引けより215円安い。現物の567円を142円下回っている。4月荒天、5~7月本震と述べた。米国で10日生産者物価指数、11日消費者物価指数(3月)とFOMC議事録発表。日本では9日2月の経常収支、11日同機械受注発表。13日オプションSQ。中国でも11日消費者物価指数(3月)、13日貿易収支(同)の発表など逐一消化。投機筋の売り持ちが積み上がり買い戻しも予想され、鯨幕相場が尾を引きそうだ。先進国中心に高圧経済とゴルディロックス(適温)相場に伴う主力の業績が好調だけに大崩れしない。あるとすれば5月。3月31日と同様に4月30日の満月が気になる。5月15日の新月も、前日米大使館エルサレム移転が引っ掛かる。4月下旬南北首脳会談から5月米朝、日朝首脳会談などセルインメイ(5月に売れ)の典型。当たると限らないが、先に手を出した方が負け。日本もモリカケ問題や公文書偽造、防衛省の日報隠蔽など現政権に致命的。証人喚問で足がつかず小康を保っても、万一文科省や財務省、防衛省など関係省庁に強制調査が入るとお手上げ。ちゃぶ台返しに値する。このため、現状肯定で前向きでも気を抜かずGWを迎えることだ。破れかぶれの解散も困難といわれ、やったところで野党に当事者能力なし。チャンスがくるまでしのぐほかない。
6日の日経平均77円安。大引け2万1567円。TOPIX1719(-5)。東証一部の出来高14億6900万株、売買代金2兆6500億円。値上がり661(値下がり1354)。6月限が2万1640円(-0.05%)の引け。10年債利回り0.040%(+0.005%)。米10年債2.776%(-0.051%)。上海総合休場。マザーズ指数の引け1178.82(-1.01%)。強気に変わりない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。何が起きようと、日本に出番が回ってくる。(了凡)