明るくなった新年度 米朝に何も起きないと日本の出番 (2018.03.30)
28日反落し29日反発。日経平均の落ち分約160円。28日286円安(実質126円安)、29日127円高とイーブンになった。26~27日、北朝鮮の金正恩氏が中国を電撃訪問し、懸案の証人喚問も合格点といわれる経過に市場が出した解の一つ。来週、新年度入りを垣間見る思いだ。売ると上がり買うと下がる展開で、誰ひとり勝ちがつかない。正恩氏が7年ぶり初の海外訪問で中国の習近平氏と首脳会談に臨み、泊まった釣魚台18号室が父親の故正日氏北京訪問の定宿とわかり納得。日本を除き中露、米朝韓のバランスが好転した。4月荒天と5~7月本震のフルイに変わりないが、こぶしを振り上げ下ろすところを見失った売り持ちの買い戻しがついて回る。ドルや米10年債、ダウ、日経平均など先物にシフトし、1月以降ポジション強化。売り込んだドル安の反動が見込まれる。30日(31日満月)の手仕舞いを前向きに受け入れ、一部利食い様子をうかがう場面。市場が1~3月売っても儲からない旨示唆したもので、4月荒天でも5~7月買い戻しに追い込まれる公算が大きい。4月の場合、16日(新月)買い、27日(30日満月)売りと出ており、日本が出番を失っただけに再び売り叩きも考えられる。しかし、4月27日南北首脳会談、5月末までに米朝首脳会談のほか、近く露朝首脳会談も予想され、煮ても焼いても食えない場味。29日買われたサービスや食品、水産・農林など新たな手掛かりだ。受け売りだが、「金沢城のヒキガエル-競争なき社会を生きる」(奥野良之助著=平凡社ライブラリー)によると、大小や強弱によらず同じように子孫を残していることがわかるという。ダーウィン(1809~82)の「種の起源」や今西錦司(1902~92)の「棲み分け理論」に異を唱えるものだ。逆に28日、トランプ氏の課税強化を伝えられたアマゾンが一時7%強急落。生み育ててくれた郷土や自治体、国に納税を惜しみ、海外に税逃れして市場の反発を買っていた。アップルやフェイスブックなど同列。競争に勝ったものが生き残ると限らない。負けたものも残る。奥野氏(1931~)の地道なヒキガエルの研究により、新年度がパッと明るくなった。■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など共通するものがある。400年続いた帝国主義が限界を迎え、この上米朝に何も起こらないとすれば日本の出番。どう転んでも日本なしに回らない時がくる。
29日の日経平均2万1159円引け。TOPIX1704(+4)。東証一部の出来高13億2400万株、売買代金2兆5500億円。値上がり1328(値下がり669)。6月限が2万1210円(+0.86%)の引け。夜間取引で310円をつけている。10年債利回り0.040%(+0.010%)。米10年債2.775%(-0.010%)。上海総合が3160(+1.22%)で引けた。マザーズ指数の引け1185.59(+1.15%)。一度飛ばさないと収まらない旨述べた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など。風向きが変わってきた。(了凡)