証券ビュー

アンコール伊勢町

7~9月トレンド転換 投資して引き合うのは日本人だけ (2011.07.07)

転機とみられる7月8日前後目前。日経平均1万円の水準。市場は峠にさしかかった。5日から上れないし下れないためで、周囲をうかがう展開。米欧、中国、アジアも踊り場。ギリシャにつぐポルトガルの格下げで締まりがない。疑心暗鬼に陥っている。しかし、アジアから100億円超のバスケット買いが伝えられ比較的しっかり。

個別に■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)が目についた。手がかり難に違いないが、日本は短期的に25兆円レベルの復興特需が横たわり海外を圧倒。長期的にもアジアはじめ太平洋沿岸地域に世界経済の中心が移動する運び。これまで米欧相手に割高な運賃と所要時間を負担してきたが、今後アジアを相手にコストや時間も3分の1か4分の1。運賃まで日本持ちで利益の出る製品を開発し、生産や販売、物流など40年円高をしのぎ貿易黒字を計上した底力が評価される。6日述べたように、マスメディアや外資が円高を悪材料、売りプログラムにするのは間違い。7~9月トレンド転換も考えられる。たとえば、建機。20年前まで米国のキャタピラーが世界市場をリードしていたが、現在急成長下のアジアを席捲しているのがコマツ、日立建機、コルベコ(神戸製鋼グループ)の3社。キャタピラーは重厚長大で使い勝手が悪く、小型、軽量、性能、頑丈さが受けているという。中国製は半額だが1~2年で寿命。日本製は少なくても5年もつのが強み。マザーマシンといわれる工作機械も様変わり。ひと昔前まで米国やドイツといわれたが、最近一流企業は日本、その次がドイツ、中小は韓国や台湾、中国に発注しているという。ちなみに、工作機械は震災の影響が軽微にとどまり、今年度輸出額が最高になる見込み。7月1日■■■■■■(****)を紹介したが、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、2部でも■■■■(****)、■■■■■■(****)など21年ぶり息を吹き返す公算が大きい。それに、復興需要25兆円の思惑は外資によらず、日本企業と国民にもたらされる。最初理想買い、後日現実買いと呼ばれ、短期に集中投資されるものの過当競争でうまみがない。このため、外資参入の余地なしという。結局、投資して引き合うのは日本人だけ。デフレ0.6%に10年物国債1.2%。計1.8%で納得できるのは日本人しかいないという。

 日経平均は110円高。後場中頃一段高となり1万0082円の引け。先物に外資の大口買いが入り、見切り発車とみられる。出来高18億5700万株、売買代金1兆2400億円。個別に水準訂正が広がってきた印象。円高にもかかわらず尻上がりになった。依然■■■(****)2280円、■■■■■(****)1万5500円が目安。5月2日の1万0017円を抜いたため、3・11の大引け1万0254円に戻すと窓埋め。ひとまず出来上がる。■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)も折り返し地点にさしかかる。■■■(****)、■■■■(****)は打ち返しが一巡し出直り目前。がん治療用ワクチンは週刊誌でも伝えられ夜明け前の状態。抗体医薬品の上市もいくつか実現しそうだ。現在、日本の総負債はバブル以前のレベルまで下がったという。                   (了凡)