自損事故のような暴落 窓埋め半値戻し災い転じて福となす (2018.02.07)
大幅続落。一時日経平均1604円安。大陰線で引けた。前日NYダウ史上最大の下げによるもので、7日3空に売りなし。6日空けた窓埋め(2万2277~2659円)が予想される。200日移動平均線2万954円、12ヵ月線2万827円が下値の目安といわれ、5日線2万2830円が75日線2万2784円に接近し、デッドクロスも考えられる。6日後場、日銀総裁が衆院予算委員会で「長期金利引き上げ若干でも不適切」との発言を受けて買い戻しが入った。前場2度マザーズ指数先物のサーキットブレーカーが発動され、後場寄りあとスマホ経由のログインが困難な状態。機械的なアルゴ取引の連鎖とみられ転機特有の動きだ。日経平均の下げが歴代17位で2016年6月英国EU 離脱(1286円安)以来。売買代金も13年5月バーナンキ・ショックで急落した5兆円レベルに達した。このため、1月24日騙しになった2万4129円を高値に半値戻し2万2603円の有無が焦点。5日、シカゴ・オプションのVIX指数(恐怖)が37.32%(+20.01%)に跳ね上がり印象的。第16代FRB議長宣誓直後のことだ。弁護士出身だけにプットがタブーになっている。NYダウ4.6%安、S&P4.1%安、ナスダック3.7%安の洗礼を浴びた。法人減税をはじめ即時償却、インフラ投資などにわかに資金を米国に集めても、8日期限の米予算再び失効。政策効果一巡とIoT革命により財政赤字拡大が見込まれる。株が米10年債なら、FRBもデフレにつかまりそうだ。受け売りだが、米国が国際金融危機の震源地にかかわらずユーロ圏の方が深刻。まだ立ち直っていない。米国が回復し先行しているように見えるだけだ。企業はマクロ経済の指標が下がると自社株買いや増配するが、将来に向けた設備投資をしないため、株価だけ上げる末期的な症状。先々取り返しのつかない「閉店セール」に入ったという。前日、米国が日本を後継者と考えている旨述べた。世界の中銀でFRBと日銀に限り株式会社。米国が日本の憲法を定めたのも事実。一蓮托生といわれる。世界の主要国が一斉に2%インフレを目指し量的緩和に傾注したものの、一般大衆はつられず正体を見破った。昨年11月9日伸び切った財政と金融の転換点に対し、2月5、6日まるで自損事故のような暴落が起きた。「節分底」と受けとめ、災い転じて福となす場面。日経平均先物の夜間取引を見ると、2万1610円をつけSGXも同水準。16日が次の新月だ。
6日の日経平均1071円安。大引け2万1610円。TOPIX1173 (-80)。東証一部の出来高31億5500万株、売買代金5兆6400憶円。値上がり35(値下がり2027)。3月限が2万1510円(-5.03%)の引け。10年債利回り0.075%(-0.005%)。米10年債の夜間取引2.756%(+0.019%)。上海総合が3370(-3.35%)で引けた。マザーズ指数の引け1170.65(-9.17%)。急反発が迫っている。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)にとどまった。■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など買い下がり。日経平均の予想PERが14倍になり割高感解消。9日オプションSQを境に買い戻し。フルイがかかる。(了凡)