昭和の風林史(昭和五七年一月七日掲載分)
今週の安値は絶好買い場
人気を弱くしておいて
来週から相場は高くなると見る。
二千五百円以下買いたい。
小豆相場は前二本の力が弱く
全般に地合が悪いけれど、
この地合いの悪いところを売ると嵌まるだろう。
なんといっても目下の相場は仕手がらみである。
仕手筋に、なにか異変が発生して、
買いポジション離脱ということになれば別だが、
仕手筋の内部事情は部外者には判らない。
ただ、相場のだれ具合を見て詮索するだけだ。
詮索は、相場の環境や取り組み内部要因。
そして需給面、あるいは台湾小豆の入荷状況。
そして過去の相場を当てはめてみての模索など。
四千円近いところを売った玉は別として、
四月限の二千七、八百円。
その下は千三、四百円あたりに暴落、
一日千秋の思いの売り玉が残っている。
もっとも暮のうちに
追証続かずで踏まされた玉も多かった。
軟弱地合いを見て売り玉は、
もう少し辛抱すればよかったと後悔しても、
それはあとの祭りというもの。
四千円近辺を買った玉に追証がかかった。
投げるべきか、どうしようかと迷っているところ。
しかしこれも投げたら相場は軽くなり、
来週からの高い相場を見て後悔する。
この相場は波動論でいえば押し目の最中である。
四月限で三千百五十円を上げた。
その半値押しは二千三百七十円。
五、六月限でいうと二千四、五百円どころ。
これ以下は、今のトレンドからいえば
新規買いも可だと思うし実際買いたい。
先は長いのだから、あわてることもないが、
去年の一月同様第三週から
相場は見違えたように上昇するだろう。
●編集部註
79年12月から82年1月に飛んだので、
改めてそれまでの小豆相場を振り返る。
大まかにいうと80年5月から始まった上昇相場は
翌81年8月に天井をつけて反落。
同年10月に反転上昇した相場は、
82年2月で2番天井をつけ、
そこから83年まで
長い長い下降トレンドを描いていく事になる。