どっちつかずの地合い 人は負けながら勝つがいいという (2017.12.14)
まちまちで始まり続落。後場一段安。引け戻した。前日の米ハイテク安に後場寄り米アラバマ州補選民主党勝利が伝えられ、1ドル113円台前半の円高を嫌気。先物に振り回された。補選が今後トランプ氏の試金石とみられ、野党が山口県で勝つより難しいといわれただけに、定数100(共和党51)の米上院で税制改革をはじめ政策期待の後退を織り込んだ。12日、米フィラデルフィア半導体指数SOXが急落。1233(-1%)をつけたのも重し。日本でも半導体やハイテク関連が売られ、半面医薬品や銀行、証券が買われた。個別に■■■■(****)が伊方原発3号機運転差し止めを受けて急落。佐川急便の持ち株会社■■■■(****)が初値1900円(公開値1620円)をつけ出直し。25年前、東京佐川急便事件から立ち直ったかどうか注目される。このほか、米国務長官と国連事務次長が北朝鮮との対話を強調する一方、金正恩氏は核戦力強化で譲らず。13日、■■(****)とWD(米ウエスタンデジタル)が和解を発表するなど一進一退。どっちつかずの地合いだ。10月の機械受注が省力化投資の増加を受けて8509億円(前月比5.0%増)と堅調。来年度、実質1.8%成長を打ち出した政府見通しもマシな材料。マクロ経済がIoT革命による省力化投資でデフレに振れ、格差拡大を促すものだけにミクロで暖をとっても限界がある。折もおり、山本周五郎が1972年に出した「人は負けながら勝つのがいい」を思い出した。曰く、幸運を望む男よ。お前が三つしか事を為さないのに十の結果を望んでいる間やってこない。二つの結果を得る為に十の事をしたら必ず来るぞ。貧乏しても、出世に遅れをとっても、本当の仕事をこつことやっている此の力強さ。己は、白蟻が如何にして大黒柱をがらん洞にするか知っているという。海外にトイレ革命をもたらしたのも、■■■■(****)の一途なウォシュレットに向けた国内の取り組みが中国、北米で認められたもの。前期海外売上高22%に過ぎず、今後一段と拡大が見込まれる。上場来高値を更新しているが、100株打診買いするだけで10年先がわかる。旧聞だが、面白い情報を見つけた。中国の体制転換を目指す富豪(推定47)が、メディアを使って共産主義の欠陥を明らかにし、3年以内に民主主義の導入を目指すという。米国亡命中の同富豪は、中国政府の腐敗した高官を記録した100時間超の会談テープをやがてメディアに暴露。兄弟2人と従業員多数が投獄された経緯からも本気のようだ。
13日の日経平均108円安。大引け2万2758円。TOPIX1810(-4)。東証一部の出来高19億株、売買代金2兆8700億円。値上がり790(値下がり1167)。3月限が2万2700円(-0.61%)の引け。夜間取引で740円をつけている。10年債利回り0.050%(+0.010%)。上海総合が3303(+0.68%)で引けた。マザーズ指数の引け1187.65(+0.51%)。一度飛ばさないと収まらない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など。河野太郎氏(54)がポスト安倍のダークホースという。ものみな、これから1年正念場だ。(了凡)