持ち上げたあと落とす 9、10月情勢一変し11月から加速 (2017.10.20)
前場続伸し後場利食い。引け持ち直した。米国主要3指数最高値更新、1ドル113円台の円安、さらに中国の経済指標が底堅いのも支援材料。日経平均29年振り13連騰。21年振り戻り高値をつけ、TOPIXのリーマン前高値1823(ピーク1989年2884)更新が当面の目安という。19日も値下がりが値上がりを上回り、日経平均ほぼ十字足。13段階をのぼり立ち止まった印象。9月26日述べたように、日米とも「静かな」買いパニックになった。日本は22日与党圧勝を先取りするもので、11月5~7日トランプ氏来日後を打診。来週から本格化する7~9月期決算発表の助走に入った。18日NYダウ180ドル高のうち、90ドルがIBMの貢献によるもの。圏外のGEが急伸すると出来上がる。バンカメ・メリルリンチによると、今後1年ゴルディロックス(適温相場)が続くと答えた機関投資家が過去最高。6年振りに長期停滞を上回ったという。日銀が14日から本店前の貨幣博物館で錦絵46点(12月3日まで)を展示。明治政府が1877年西南戦争で戦費調達のため、独自の不換紙幣を大量に発行し物価高騰。首に輪を掛けて引き合う「首引き」が人気の模様だ。今様にヘリマネを連想するもので、30年前1987年10月19日のブラックマンデーと無縁でない。世界中、ケタ外れの借金財政が超低金利に支えられ、デリバティブの失敗ひとつで吹っ飛ぶ構図。日本の場合、1990年のバブル崩壊後遺症を飛ばしや粉飾で持ち越し、今後予想される金利上昇で処理を迫られだけに注意が必要だ。一例がソフトバンクG(9984) ■■■■■■■■(****)。借入金15兆円でデリバティブにも関与。他人資本でレバレッジを利かしサヤを稼いでいるわけで、所詮実体がなく行き詰まる見通し。2011年発覚したオリンパス(7733) ■■■■■■■■(****)が損失計上を先送りした事件。歴代経営陣が意図的に隠蔽したもので、CEOを招聘された英国人が見つけた。一方、北朝鮮関連情報もある。米軍広報紙によると、来週23~27日にかけて韓国内の米国人を対象に非戦闘民間人の避難訓練を実施。ソウル郊外の竜山にパスポートを持って集合。このうち選ばれた米国人が実際に日本へ避難するという。定例の訓練というが、国務省が8月初め米国民に対し、9月1日まで喫緊の用事がない限り朝鮮半島から出ること。以降渡航を控えることを公式に通達。20日まで米韓合同軍事演習があり、27日避難訓練が終わると次のステップ。9、10月情勢が一変したように、11月から加速する公算もある。
19日の日経平均85円高。大引け2万1448円。TOPIX1730(+5)。東証一部の出来高15億2000万株、売買代金2兆4100億円。値上がり813(値下がり1096)。12月限が2万1470円(+0.56%)の引け。夜間取引で220円をつけている。10年債利回り0.065%変わらず。上海総合が3370(-0.34%)で引けた。マザーズ指数の引け1087.17(+0.56%)。小康を保った。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など。人間は持ち上げたあと落とすという。(了凡)