証券ビュー

アンコール伊勢町

1、2月転機を迎える 日経平均に跳ね返る大阪再構築 (2011.12.26)

振り返ると、20日NYダウ337ドル高がクリスマスプレゼント。材料出尽くしとみられる。典型が21日ECBの3年物資金供給オペ。523の欧州銀に対し4兆9400億円にのぼり予想以上。わかった途端、1・3199だったユーロ・ドルが1・3025に反落。外資はクリスマス休暇に入ったという。国内に限り推して知るべし。年の瀬を迎え国や地方、企業、家計も大半もがいている。来年の手掛かりがない。あるとすれば、21日から担いでいる維新の会。旧電電公社と国際電々がNTTとKDDI、旧国鉄もJR3社を含め12の承継法人に分割民営化され生まれ変わったように、大阪府と大阪市がリストラを決断し実行。国に先駆けて再構築の道筋をつける。2010年2月20日上場廃止になったJAL、実質国有化が決まった■■(****)のように解体し出直す作業。リーマンショック後も既得権を温存し、存亡の危機に直面したのが主因。企業でなく自治体レベルで実現を目指す。成功すれば全国に広がり、バブル崩壊から22年先送りした国の構造改革につながる。外資にとってもbuy Japanというわけだ。都市広域化は世界の大きな流れ。台湾が2010年県と市合併による新しい都市をつくり、ロンドンも33の区をひとつにまとめた大ロンドン庁になったほか、パリやソウルが都市圏を拡大。今の大阪市や大阪府では規模が小さ過ぎるし時代遅れという。何より戦後66年、維新から144年といわれる中央集権、官僚制の弊害が大きい。財政危機を叫びながら税収が減り、医療や年金、介護など年々固定費が増加する悪循環。10年はおろか20年先送りし、行き詰まるのも時間の問題。負債30兆円を抱え日本のギリシャといわれる大阪が立ち上がった。これから半年、1年で何がどう変わるか。震災、原発事故に伴う東北の復興と並び注目される。予想以上なら日経平均に跳ね返り、意外な高値も考えられる。それにしても、■■■■(****)の球団経営。ソフトバンク、楽天につぐもので二番ならぬ三番煎じ。ハ―バードや東大、京大出を並べたところで追いつかず。12月2日に球団株式を取得して終わった。工藤を諦め中畑を監督に起用した経緯も軽い。球団や監督よりファンの方がレベルが高いためだ。社運を調べると、今年ピークアウト。来年2、3月戻して調整運。2014、15年天中殺になっている。

日経平均は64円安。膠着状態のまま持ち高調整が広がり8395円の引け。出来高11億8000万株、売買代金7200億円。いずれも今年最低である。21日インサイダー取引で取締役が3人が辞任した■■■■(****)に買い物。あく抜けしたようだ。昨年8、9月うならせた■■■■■(****)がストップ高。武田薬品こそ降りたが、CBP501の治験3相入りを巡る提携先に思惑。■■■■(****)と関係があるだけに年末、年始楽しみだ。今年は後半総崩れ。7~9、10~12月じり貧になった。来年1~3月持ち越すとみられる。しかし、年明け売られ節分、彼岸にかけてあく抜けすれば今年と逆の展開。2月までいくとわかる。■■■■(****)と■■■■(****)が並び、野村が巻き返す時に流れが変わる。欧米、中国もぎりぎりの攻防。引くに引けないところだ。日本は主要国の中で経済成長最低。物価、賃金が下がりっ放し。財政赤字も桁外れに膨らんだ。しかし、来年起死回生。1、2月転機を迎える。(了凡)