北朝鮮リスクが劇場に 上振れ、下振れも儘ならない場面 (2017.09.14)
買い一巡後伸び悩み。日経平均十字足。疑心暗鬼の引けになった。買い戻しによるもので、3日延べ600円戻した割に新規の買いが少ない。前週末空売り比率42%(5日移動平均)に達し、35%前後で買い戻し一巡という。前日、米国主要3指数が揃って最高値更新。北朝鮮リスク一服、ハリケーン一過、アップルの新製品材料出尽くし。さらに、米財務長官が年内税制改革実施を再公約し、ドル高円安に振れた。国内ではトランプ氏来日(11月4~6日の予定)が伝えられた程度。後場電機や金融、不動産株が買われたものの物足りない。前日述べた主要日程のもとで20日新月買い、10月6日満月売りが道しるべ。アク抜けを仮説に前向きだ。12日ロイターのコラムによると、「大言壮語にあふれた劇場型危機」が北朝鮮リスク。これまで報道された核ミサイル技術に入手可能な公的証拠が何もないという。たとえ事実でも米国を攻撃する可能性が非常に低い上、金正恩氏はクレィジーでも自暴自棄でもない。核兵器を使用すれば自国が数分数時間で消滅すると認識している。米国の弾道ミサイルや爆撃機に約1590核弾頭が装備されているのに対し、北朝鮮の核分裂性物質の量わずか10~20弾頭分。武力衝突なら記録的な犠牲者が出るため自重している。そこで、次善の策。メディアは偶発や暴発により戦争が間近に迫るような情報を伝えるなという。北朝鮮は米国に重大な攻撃を仕掛けると直ちに消え去る貧しい小国。故にあり得ない。誤算と戦争を取り除く努力が先決という。北朝鮮が11日安保理決議2375(びっしり英文9ページ)を見て「全面的に排撃する」と主張。米国と同格、一切の制裁解除が対等の条件。そういう国という。ピッチが上がりヤマ場が近いのも事実で10月にかけてひと波乱。来年4~5月(金正恩氏の天中殺)収束も考えられる。核実験場周辺で住民が原因不明の「鬼神病」に苦しみ、国内あげてガソリン急騰に見舞われている。10月18日以降、中国共産党大会を受けて習近平氏一強集中の反動も予想される。体重100キロの毛新宇氏(47=毛沢東の孫)が同大会を前に失脚したほか、習氏も過去5年これといった実績を残していないためだ。国内も都民ファーストが「日本ファースト」になり、トランプ氏の保護主義と瓜二つ。上振れ、下振れも儘ならない場面に出くわした。指数離れ、バリュー銘柄が見直される。
13日の日経平均89円高。大引け1万9865円。TOPIX1637(+9)。東証一部の出来高16億500万株、売買代金2兆400億円。値上がり1314(値下がり594)。12月限が1万9690円(+0.30%)の引け。10年債利回り0.020%(+0.005%)。上海総合が3384(+0.14%)で引けた。マザーズ指数の引け1053.48(+0.19%)。確りしてきた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)。材料含みだ。■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など。北朝鮮リスクが劇場になった。(了凡)