8月クライマックス 米欧が金融正常化急ぐと底割れ (2017.07.12)
売り一巡後切り返し。後場一段高になった。1ドル114円台半ばの円安が手掛かり。情報・通信や電機などハイテクが買われ、5日移動平均線が25日線2万47円を上回りゴールデンクロス。騰落レシオも112%台にとどまり、近く6月20日の年初来高値2万318円を更新する見込み。6月26日新月買い、7月10日満月売りで回転が利いた。個別に■■■■■(****)や■■■■■■■■(****)を見ても明らか。12~13日FRB議長の議会証言で年内あと一度米利上げが織り込まれる運び。米10年債先物のロングポジションが積み上がっている。この上、1ドル115円となれば、7月下旬から始まる1Q発表で日本企業の上方修正が相次ぐ見通しだ。主力中心に打診買いが入った。前日述べた安全資産の債券が米国と欧州の利上げによりバブル崩壊の様相。米欧の行き過ぎた量的緩和が逆回転し踊り場を迎えた。7~9月正念場とみられる。日経の「マネー底流潮流」によると、独5年債利回りゼロ(11日-0.10%)が低リスク株ETFへ資金流出入の分水嶺という。昨年秋から今年-0.6%を底に出直り正常化。あと0.1%に漕ぎつけた。米独の国債発行残高計1900兆円(日本1062兆円)といわれ、正常化にこだわると低リスクのETFも売られ世界中が混乱する。このため、騙しだまし資産圧縮の触れ込み。1929年大恐慌のトラウマを「ヘリマネ」で切り抜けるわけだ。市場で金利が決まるだけに、独5年債が0%以上になるとガス抜きが予想される。NYダウ倍返し2万1959ドルと日経平均同2万853円が目安。8月クライマックスと述べた。ガス抜きも、5月17日372ドル安に対し二段下げが見込まれ、底が抜けるほどでない。受け売りだが、20世紀の米国景気循環によると、1991年3月~2001年3月まで120ヵ月が最長。1961年2月~69年12月まで106ヵ月。現在、2009年6月~17年6月まで96ヵ月に過ぎない。しかし、金利上昇、景気悪化、株価暴落の構図が共通し、日本が失敗したように正常化を急ぐと底割れ。それに、米欧や日本がグローバル化と人口動態の構造要因で中間層が没落。米国のIT5強が荒稼ぎできるのも、2020年の5G(情報革命第5世代)までといわれ、彼らが恐竜に急成長すると自らもデフレの跳ね返り。自利利他の経営が注目される所以だ。企業本来の目的は、利益の追求でなく顧客の創造にあるという。
11日の日経平均114円高。大引け2万195円。TOPIX1627(+11)。東証一部の出来14億3600万株、売買代金2兆600億円。値上がり1494(値下がり392)。9月限が2万180円(+0.40%)の引け。夜間取引で130円をつけている。10年債利回り0.095%(+0.005%)。上海総合が3203(-0.30%)で引けた。マザーズ指数の引け1185.77(+0.93%)。商いが伴うと本物だ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。8月が決め手だ。(了凡)