本物に近いバブル相場 これまで何も起きない仮説に実績 (2017.07.04)
週明け小反発。日経平均の日中値幅65円。前週末腰砕けの反動とみられる。買い戻しによるもので主力の一角が確り。中小型の水準訂正然り。都議選の都民ファ躍進、自民苦戦など織り込み済み。年内解散も考えられる。
米国市場が短縮となり、4日休場(独立記念日)で盛り上がりに欠けた。日銀が3日発表した6月の短観によると、大企業製造業のDIプラス17(3期連続)が新たな手掛かり。3ヵ月後、原材料や海外の先行き懸念から非製造業も慎重だが、日本人の心配性によるもの。それより、路線価の2年連続上昇で銀座がバブル期の高値を抜いたと伝えられ、3日述べた「出口なしの大相場」に噛み合ってきた。以前、銀座と道頓堀の地価急騰とIPOの派手な値鞘にバブル再燃の前触れをお伝えした経緯から本物に近い。しかし、秋葉原コールの末に都議選で自民党23議席(直前57)の打撃が「深い反省」に繋がると限らず、7~9月正念場。売り方の買い戻しが一巡するとガス抜き。5月17日NYダウ372ドル安に対し二段下げの見立てに変わりない。都知事も実力以上の自民党批判票を集め、行き過ぎの巻き戻しが起きる。近隣の築地と豊洲に二つの卸市場が共存できる道理と都民ファーストの限界に難がある。江戸開府400年の既得権だけに排除すと殺される。折り合いをつけ相手の立場も受け入れないと始末に負えない。一方、米国の経済指標を見ると、3日ISM製造業景況指数(6月)と5月建設支出、5日に5月製造業・耐久財受注、6日に5月貿易収支と6月ISM非製造業景況指数に6月ADP雇用統計。7日、6月の雇用統計発表を控え小動き。追加利上げとFRBのバランスシート圧縮にインパクトがない。そこで、西暦末尾に7のつく1987年(ブラックマンデー)、1997年(アジア通貨危機)、2007年(バリバショック)のジンクスをもとに売り煽り。今秋5年に一度の中国共産党大会やECBの緩和縮小、米国5強ピークアウト説も伝えられるが、逐一織り込み何も起きない仮説に実績がモノをいい始めた。9月7日のEGB理事会と同20~21日のFOMCがヤマといわれ物足りない。事実、相場が崩れないのは売り方の買い戻しが主因。銀座の土地と兜町の株が両輪で回り出すと要注意。振るい落としがある。将棋の藤井4段(14)が大記録更新後30連勝ならず。初押しを入れたように。
7月3日の日経平均22円高。大引け2万55円。TOPIX1614(+2)。東証一部の出来高16億100万株、売買代金2兆500億円。値上がり1117(値下がり767)。9月限が2万70円(+0.40%)の引け。10年債利回り0.080%(-0.005%)。上海総合が3195(+0.11%)で引けた。マザーズ指数の引け1182.19(+0.04%)。三角もち合いになった。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など。■■■■■■■(****)は1割押し。280円が下値の目安だ。(了凡)