証券ビュー

アンコール伊勢町

錬金術教えたケインズ 芝居とも本音ともつかぬ欧州 (2011.12.15)

売り一巡後下げ渋り。前日の延長上にとどまり小幅往来。代わり映えしない。膠着状態に陥った。欧米や中国、日本も手詰まり。嵐の前の静けさとみられる。ことに、欧州。年明けも12日にECB理事会を控え、事実上メルコジがブレーキ。ドイツとフランスの芝居とも本音ともつかぬ議事進行にやきもきする。14日付の日経「大機小機」も同次元のもの。世界の大半がPIIGSに対し、今後経常収支が黒字転換し対外債務を返済できると思っていない。むしろ、ユーロ崩壊を瀬踏みし通貨と国債を先物売り。二束三文で買い叩き金融支配を狙う連中の時間稼ぎと考えた方がわかりやすい。前日ケインズをとり上げ、欧米のばらまき政策も国際金融資本の手口と述べた。ケネディ暗殺、ニクソン失脚も彼らの術中といわれる。気になるのはケインズの主張。1936年に出た「雇用、利子、および貨幣の一般理論」の結び。経済学者や政治哲学者の思想は、正しくても間違っていても一般に考えられているよりはるかに強力。世界を支配するものはそれ以外にない。日本にもケインジアンが沢山いるが、彼の雇用や利子、貨幣云々は思想。英国ロスチャイルド家三代男爵ビクター・ロスチャイルドに教えた帝王学。ビクターこそケインズを繰った男という。ケインズは国家をいかに財務赤字にするかビクターに説明した。中央銀行から借金して財政赤字が膨らめば、いつでも国家を奪うことができる。それを教えたのがこの本。失業者をふやし恐慌を演出し、国家が経済に介入するところが骨子。ある時間たつと思想が浸透しものになるという。ユーロ債のあと米国債、日本国債に及ぶこと請け合いだ。12月と来年1、2月ユーロ債対応待ったなし。米国債、日本国債の前例になる。今ならドイツに財政補填の余裕があるだけに、ギリシャ支援打ち切りとなれば「ストップ安」を拾うところ。年明け早々気合が入る。そこで、新たに最高益が見込まれる■■■(****)。■■■■■(****)、■■■■■■(****)をリストアップ。今後に備えたい。これほどの逆境下で最高益とは見上げたものだ。

日経平均は33円安。後場手詰まりが目立ち8519円の引け。出来高15億1700万株、売買代金9200億円。海外株安とユーロ安に引っ張られた。高値1415円、安値1104円まであった■■■■■(****)が市場心理を物語るもの。値上がりランキング1位の■■(****)、2位■■■■(****)、3位■■■(****)しかり。世間に凄まじい風が吹いている。■■(****)の復興需要頭打ちとあって関連もの見送り。タイ洪水関連も先回り一巡。見切り、処分売りに押されているのが現状。時を待つほかない。■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)中心の布陣。■■■■(****)、■■■(****)ともにボトムゾーン。じたばたしても始まらない。リーマンショックは、CDSを目玉にデリバティブやレバレッジを駆使したネズミ講といわれた。ケインズ経済学もそうだという。国が財政赤字になることは、そうまでして追い込む組織に莫大な収入が入るためだ。ケインズ経済学は、破壊の側に立つ法則理論。現代経済学に錬金術を持ち込んだという。しかし、ユーロ債の成功が米国債、日本国債に及ぶと限らない。メディアは株、為替、金利など金融、経済だけで日本の将来を云々しているが、そうでないことがわかってきた。(了凡)