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森羅万象

「えにしだの黄にむせびたる五月かな」 万太郎 (2017.05.16)

昭和の風林史(昭和五十年五月七日掲載分)
線型上昇暗示 雄大なる相場へ
小豆相場が非常に新鮮に見えてきた。
五月は風光る。風薫るという。小豆線型また光る。
「えにしだの黄にむせびたる五月かな 万太郎」
◇…小豆相場のケイ線が各限とも
有力な買い線になっている事は、
小豆の線を引いている人々は、すでに感じている事だろう。
〔小豆五月限〕(以下いずれも大阪市場基準)
=一万六千円ライン中心に日足11本は短陽線が
仕勝っているこれは上伸を暗示する。
特に五千九百円寄りの25日陽線と、
五月1日五千九百円寄りの陽線は強力な買い線。
〔小豆六月限〕=六千二百円と三百円のところで
ケイ線のあらゆる種類の型が組み重なっている。
この集団線を上放れて五百円カイとくれば早い足になる。
〔小豆七月限〕=基準が完全に変化していることを物語る。
斜線帯75度の下げ波動から離脱し、
上昇初期の肩上がり60度の斜線帯に早くも乗っている。
七千円乗せからの波動が楽しみ。
七千百二十円を抜くと拍車をかけて
一代の高値七千六百三十円をマークする。
〔小豆八月限〕=非常に珍しい線(組み)が出ている。
24・25・26日の三本である。
今のところ八千四十円が付く線型。
七千三百三十円を大引けで買い切ってしまうと、
三月20日(彼岸)につけた瞬間安値(六千百八十円)が
強力な威力を発揮し、
この値を点にして70度の角度で
雄大な相場に発展していくだろう。
週間足もまた素晴らしい。
節(せつ)足も小刻みな買い線が無数に出現している。
一代足は七千百九十円抜けから陽に転ず。
〔小豆九月限〕=三日棒が判りやすい。
日足で七千百九十円、三百七十円抜けが急所になっている。
下り65度、天地三百円幅の斜線帯から脱してV字反騰へ。
すでに充分の買い線。
七千七百円抜けが相場としての重大急所。
買い切って引けると八千円相場に感性があがる。
節足は買いの買い線出現中。
八月限同様に、きわめて珍しい買い線も
四本組み合わせで出ている。天災期の本命限月。
七千五百円まではどこを買っても安心。
〔小豆十月限〕=八千五百円がついてもよい線型。
付いてもよいという事は、
そこまでは現時点で無理がない相場と見る。
以上、線型から判断してみた。
線は神秘である。線は呼びかければ応ずる。
一本一本に生命がある。読みとるべきだ。
●編集部注
エリザベス女王が訪日した翌日、
大阪では地下鉄にラインカラー導入。
主要色を東西で比較すると比較すると面白い。
大阪で赤は御堂筋線。東京では丸の内線である。
【昭和五十年五月六日小豆十月限大阪
一万七三〇〇円・一六〇円高/
東京一万七三八〇円・一九〇円高】