証券ビュー

アンコール伊勢町

グローバルな消耗戦  卯辰、辰巳の3年が肝腎 (2011.12.10)

売り一巡後下げ渋り。12月のSQ値8478円中心にもみ合った。11月が8542円で99.2%の水準。欧州債務危機に振り回されている。米国、日本、中国さえ国内が債務危機そのもの。対岸の火事で収まらない。1%vs99%、国レベルでも化かし合い。グローバルな消耗戦巻き込まれた。平たくいえば、ヘッジファンドがPIIGSの国債先物を売り、ECB理事会やEU首脳会議、G20など解決を持ちかけ、市場の期待を裏切るプログラム。これまで成功しているだけに来年も続く。EUを立ち上げてユーロをつくり、ギリシャを殺しイタリア(ローマ帝国)の財政に深く介入したところ。リーマンショック、日本の震災・原発事故、タイ洪水など関与が伝えられるもので、背後の勢力を一口でいうとオウム真理教のグローバル版。宗教はマネーなしに存在しない。拝金教という。政治が経済をつくるのでなく、経済が政治をつくり支配している。その経済を牛耳ってきたのがロスチャイルドを中心とする国際金融資本。手先も一杯ぶら下がっているわけだ。この視野に立って政治、経済を見直さなければならないという。旧約聖書の出来事や予言が次々実現しているためだ。しかし、彼らは旧約聖書の都合のいいところを利用しているのに過ぎない。世界を解体し自分たちだけ残るという思い上がり。前日述べたアイン・ランドによる世界の主、神に選ばれた者、生まれながらに支配者という主張につながる。彼らのリーダーたちが米国崩壊を決意したというからおぞましい。現大統領のような玉をかつぎ出し滅亡に追い込むという。受け売りだが、現在米国では5人に1人が失業、パートか仕事をしていない状態。実質失業率20%以上。失業保険は26週で打ち切られ失業者でなくなる。雇用統計が意味を持たなくなった。フードスタンプ(貧困者用の食券)で命をつないでいるのが7人に1人。毎日2万人増加し、毎月100ドル程度のスタンプで生きながら死を待つだけという。驚いたのは、失業者が増加すると大企業=富裕層が儲かるという方程式。GM、GEが大量の失業者を出し実現した。彼らは金融に進出し住宅ローンも手がけた。儲けの大半をケイマン島に移し一部の者が山分けしたという。失業率上昇=余剰人員削減=株価上昇=資産効果=米国の衰退というもの。日本も10年後米国化と述べた直後だけに気になる。われわれは市場を通じて彼らに対抗。米国化を許してはならない。

日経平均は128円安。下げ渋ったが一進一退。8536円で引けた。出来高25億7000万株、売買代金1兆7900億円。9日EU首脳会議で最終合意に不安に隠せない様子。芝居にしてもどたばた続き。来年1月思いやられる。9日一時803円まで吹っ飛んだ■■■■(****)が印象に残った。12月1日紹介したもので来年の伏線。芸術や文化にも理解がある。値上がりランキングを見ていてぴんとこないのも事実。食べていくのが大変な時代になった。ジャック・アタリの「21世紀の歴史」によると、世界の大金持ちは2025年まで米国とドルが避難所。中国は同年76年にわたる共産党の権力に終止符が打たれるという。その後存在しないとも受け取れる。日本のガラガラポンも2025年とみられ、われわれはその時までに身の振り方を決める必要がある。卯辰、辰巳の3年が最も肝腎なところ。12月と来年1、2月が焦点になってきた。(了凡)