極端に下がる恐怖指数 これまで外堀埋まり今秋内堀も (2017.05.10)
4日振り小反落。利食いをこなした。日経平均の日中値幅79円。主力の買い戻しが一巡。代わって内需関連、好業績、出遅れが水準訂正。JQやマザーズも続伸し循環物色が続いた。4月17日1万8355円を年初安値に3週間で1540円上げ79円安。バブル再燃とみて差し支えない。前日NYダウ2ヵ月振り高値、ナスダック最高値、S&Pも一時最高値をつけ、CBOE(シカゴオプション取引所)のVIX(恐怖)指数が24年ぶり9.77(-7.6%)もの低水準。極端に下がり「何か良くないことが進行している」という。事実、フランスの大統領選でマクロン氏(39)当選を好感したものの、国際金融資本の巻き返しとみられ、対抗するルペン候補が手先と糾弾。彼らが管理するユーロからフラン復活を唱えたのが印象的。来月の議会選を踏まえ5年の任期が重荷だ。結論からいうと、昨年11月から8月まで10ヵ月。改元を控えバブル前哨戦。AI・ロボット、IoT関連中心に値嵩株がリード。前日述べた6月13~14日のFOMCで米利上げを先取りし円安株高の延長上と考えられる。気になるのが今秋の中国共産党大会。5年に1度開かれ、第2次習近平体制確立がテーマ。巨大なバブル処理に金融引き締めが不可欠といわれる。しかし、GDP1、2位の米国と中国が引き締めにより株価暴落となれば、再び双方とも緩和路線に転換。到底バブルなしに持たない。米中が不況になれば世界経済が回らないためだ。市場に伝えられるのが1998年のロシア(アジア)通貨危機。当時FRB議長のグリーンスパン氏が引き締めから緩和に転換しITバブルが燃え上がった。9日787円の■■■(****)が5030円をつけている。今回、似て非なるものと述べた。すでに、米軍がシリアとアフガンを空爆。北朝鮮の問題解決に先手を打った。バブル崩壊後の非常手段とみられ、日本が朝鮮戦争(1950~53年)で息を吹き返した経緯から、朝鮮半島が戦場になる仮説を立てた。その際、在韓米軍の家族が本国に引き揚げなら本物。現に、在韓米大使館が6月に第1回退避訓練を実施するという。これまで外堀が埋められ、今秋内堀も始まりそうだ。当面、NYダウ倍返し2万1959ドルと日経平均同2万853円突破が焦点。「超一極集中社会アメリカの暴走」(小林由美著=新潮社)と八百長テロを念頭に一歩一歩駒を進めたい。ピルダーバーグ250年、旧体制の既得権を新体制が取って代わる場面。アップルやグーグル、フェイスブック、アマゾンなど恐竜になりかけている。
9日の日経平均52円安。大引け1万9843円。TOPIX1581(-4)。東証一部の出来高19億9000万株、売買代金2兆6100億円。値上がり918(値下がり950)。6月限が1万9890円(+0.10%)の引け。10年債利回り0.030%(+0.005%)。上海総合が3080(+0.06%)で引けた。マザーズ指数の引け1061.08(+0.12%)。飛ばすところにきた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)など。今夏、極端な値嵩株相場が予想される。(了凡)