証券ビュー

企業レポート

連続増配を表明 アイケイ 4月25日 (2017.04.24)

今期からリターン入り
web・TVと海外ルート高い伸び
企業HPご案内  前回の企業レポート
アイケイ(2722・JQ)は上放れ。需要期の3Q区間新で回り直線コース。連結ピーク更新の見通し。連続増配を表明した。4月11日の上方修正によるもので、全体の92%を占めるメーカーベンダー事業が累計8.1%増収、132.7%営業増益。同6.6%のSKINFOOD事業も2.3%増収、275.6%営業増益。さらに、ITソリューション事業が黒字転換目前にこぎつけた。メーカーベンダー事業の販路別売上高内訳によると、主力の生協・通販・店舗ルートが安定している上、web・TV(28.6%増収)とインバウンドを含む海外ルート(2.58倍同)が高い伸び。美容と健康に傾注し、改良・改善を重ねた自社開発商品の比率を引き上げているためだ。アイテム60の「LB」や「Locox」、「マザーズマーケット」など浸透している。これまで35年、「ファンつくり」を最大のテーマに取り組んだ商品開発やプロモーション活動が今期からリターンの段階に入った。通販からメーカーベンダー(製造と卸の一体化)に脱皮した2012年(創業30周年)、グループ全体飯田会長(62)・個別を長野社長(47)に仕切り直した15年が転機。昨年6月導入したフリータイム制と連動し1Q から飛び出した。3Q 連結累計7.5%増収にひきかえ、人件費や広告宣伝費、荷造運賃など主要販管費横ばい。採算が大幅に改善し、ピッチも上がっている。AIやIoTの流れを受け「日本製」が評価されている模様で、web・TVルート20億円、インバウンドを含む海外ルート10億円射程圏。22年(創業40周年)にかけて化ける公算が大きい。4月21日、一時S高。年初来高値3920円をつけた。終値でも時価総額74億円(3Q連結純資産17億8100万円)を数え記録的な人気。さらに、上方修正を見越している。月次情報によれば、1月の個別売上高120.7%、2月111.6%、3月115.3%と絶好調。4~5月追い込み、来期続伸が見込まれる。地盤の生協ルート(3Q連結累計46.1%)が初の50%割れ。通販(同16.5%)、店舗ルート(同8.0%)を勘案しても新しい流れがきている。社運尻上がり。新規吉。2022年まで続く。これに対し、会長と社長同運で調整。あと2年中長期の仕込みに追われそうだ。しかし、蓄財運に恵まれ後継者に困らない。この2年が前途を左右するわけだ。
2017年5月期(連結)は、売上高151億5000万円(8.9%増)、営業利益5億3500万円(160.6%増)、経常利益5億3000万円(190.5%増)、純利益3億7500万円(410.9%増)に見直した。10円増配し期末30円配当の予定。これまでにない活気がうかがえる。売上高200億円、営業利益10億円の声も聞こえてきた。生協・通販・店舗ルートを固め、web・TVとインバウンドを含む海外ルートがフロンティア。願ってもないチャンスだ。

>>購読ご案内