何も起きなかった仮説 地政学リスクを材料に金融戦争 (2017.04.17)
前週末リスクオフ。日経平均4日連続安。昨年12月5日以来の安値で引けた。小口売りによるもので、米軍のアフガン空爆が主因。米主要3指数続落を受けて「有事の円買い」に跳ね返った。シリア・北朝鮮情勢の地政学リスクにドル売りの条件反射を見たばかり。戦後「有事のドル買い」が定着し、2003年イラク戦争を境に肩透かし。いつの間にか円買いになった。通常売りポジションの解消といわれ、必ずしも日本の信用やファンダメンタルズを反映したものでない。万一、北朝鮮の有事に巻き込まれると円売り。シリアやアフガンの有事と比較にならない。今回、トランプ氏が北朝鮮の問題解決を習近平氏に任せたところがミソ。通商や尖閣・南シナ海領有など懸案と取引した模様で興味深い。武器や弾薬の在庫調整ともいわれ、ガス抜きの材料。世界の主要国が資源スーパーサイクル、超金融緩和の反動でデフレに見舞われ構造調整。解決できない壁にぶち当たり内憂外患。戦争かバブルに追い込まれた。16日イースター(復活祭)3連休を前に米10年債利回りが5年振り2.23%、NY金先物同1290ドルに接近。VIX(恐怖)指数も16(警戒20)を突破し昨年11月米大統領選以来の水準。シリア、アフガンに続き北朝鮮を焦点と見る向きが多い。地政学リスクを材料に金融戦争を仕掛けている印象。週明け何も起きなかったという仮説を立て、14日「反転の公算が大きい」と述べた。■■■■■■(****)380円台、■■■■■■■(****)220円台、■■■■■■(****)1400円台が例証。半値戻しが全値、倍返しにつながるためだ。29日、5月12日のSQを踏まえハネムーン100日を吟味する場面。FRBが本気なら、利上げより利下げのタイミングを図っているとみられ、やがて日銀の出口戦略が行き詰まるという声もある。半端に動くまいと決めた。受け売りだが、トランプ氏とプーチン氏。2人とも相手が約束を守るはずがないと考えており、客観的に双方恩恵が及ぶ場合も、相手が約束を守り自分が守らないと取り分が多いという。相互不信が極まるわけで、大国主義にかぶれると時代に適応できない。今年ロシア革命100年にあたり、旧ソ連崩壊後も旧態依然の現在、米国もGM(設立1908年)やFRB(同1910年)が100年を節目に時代の使命を終えた。■■■(****)の20年後を予想できるわけで、ピッツバーグやデトロイト市など釜石や豊田市の近未来。16日、北朝鮮が弾道ミサイル発射に失敗した。
14日の日経平均91円安。大引け1万8335円。TOPIX1459(-9)。東証一部の出来高18億3800万株、売買代金2兆200億円。値上がり359(値下がり1559)にとどまった。6月限が1万8320円(-0.43%)の引け。10年債利回り0.010%(-0.010%)。上海総合が3246(-0.91%)で引けた。マザーズ指数の引け971.22(-2.14%)。踏ん張りどころだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など値を保った程度。寄り付き現物の需給がよくSQ値1万8613円に糠喜び。腰砕けになった。週明け売りポジション解消が見込まれリバウンド入り。IoT関連の急反発が見ものだ。(了凡)