アク抜けしない反発 オバマケアの代替法案可決待ち (2017.03.24)
売り一巡後小確り。買い戻しとみられ自律反発。下げた割に戻りが鈍い。米主要3指数が物語るもので、直近ドル/円レンジの下限を突き抜け、オバマケアの代替法案可決待ち。平均すると、5%押しが目安という。
22日、NYダウ5日連続安。ナスダックとS&Pが小反発した。しかし、ゴールドマンをはじめ金融株が下げ止まらずアク抜けしない。依然米国債券に上昇圧力がかかり、10年債利回り約2.4%台。S&P指数の配当利回り2%強に過ぎず株が割高。同指数のPERが昨年11月16.6から直近18倍強に達しオーバーランの状態にある。このため、一目均衡表で雲の下限1万8921円がボーダーライン。二段下げを見込み1万8534円。修正値の1万8232円を添え、22日から10日見守ると述べた。28日の新月を手掛かりに24、27日配当取り。■■■■■■(****)の場合、2月15日の年初来高値459円に対し、5%押し436円が目安。23日434円で引け、まさかの時と考えられる。同代替法案が通り買い戻しが入っても後続難。FRBがバブル再燃に予防線を張った上、ロイター発の原油過剰供給報道が気掛かりだ。新たな生産プロジェクトやシェールブーム再来が原油生産を年100万バーレル押し上げ、今後2、3年供給過剰に陥る可能性があるという。昨年11月OPECの減産合意を受けたもので、2011~13年の設備投資により17~19年巨大プロジェクトの生産が過去最大になる見通し。急がば回れだ。5月の予算教書にトランプ氏の大減税やインフラ投資など政策の目玉が具体化。2番天井が予想される。再三述べた上値の目安も消えていない。申酉(さるとり)騒ぎ戌(いぬ)笑うプログラムによるものだ。来年、喜んで貰える日がやってくる。クルーグマン教授(64)の緊急提言が面白い。最近歴史書をたくさん読んでいるそうで、読めば読むほど今の米国に恐怖を感じるという。若干引用すると、経済がどのように機能するかわからない人に政権を任せると、大きな破壊が起きる可能性を人々が過小評価。トランプ氏はクレージーかもしれないが、それもよしと楽観的。幻滅するまで少し時間がかかる。米国は信じられない速さで国際社会の信頼を失っていると自虐的だ。2008年度ノーベル経済学賞を受賞し、14年「日本に謝りたい」と述べている。
23日の日経平均43円高。大引け1万9085円。TOPIX1530変わらず。東証一部の出来高17億5900万株、売買代金2兆1900億円。値上がり824(値下がり1037)。6月限が1万8930円(+0.10%)の引け。夜間取引で870円をつけている。10年債利回り0.055%変わらず。上海総合3248(+0.10%)で引けた。マザーズ指数の引け1044.13(+1.04%)。幾らかマシになった。値上がり率ランキングによると、■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など関係分。■■■(****)の5%押しを計算すると3481円。4月11日、5月11日の満月が楽しみだ。28日取材のため翌日休載の予定です。(了凡)