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企業レポート

踏ん張りどころ 日東工業   11月30日 (2011.11.29)

タイ洪水から抜け出す

海外と新規事業が次世代の目玉

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日東工業(6651)は踊り場。10月から増強したタイ工場が洪水に見舞われ踏ん張りどころ。11月に水が引き抜け出す構えだ。被災損失に保険適用(損保ジャパン)。操業再開に半年かかる見込み。1、2Q住宅着工、設備投資が持ち直した矢先3、4Q厳しいという。しかし7月29日上方修正し、15円配当(当初13円)据え置きを表明。リーマンショック、震災をしのいだことも事実。11月には河南省の中国新工場起工式(2012年12月稼働予定)を行った。08年タイ現法立ち上げまで国内一本できただけに鬼門続き。海外に免疫がないため、リーマンショックをきっかけに通過現象があらわになった。ちなみに、来年前半まで調整運。後半から上昇運。5年続くという。前回述べた太陽光発電関連製品と充電スタンド、さらにデータセンター向け省エネサポート製品など出番待ち。前回述べたように、海外と新規事業が次世代の目玉になっている。

2Q連結累計は、4%増収、営業利益5.4倍、経常利益3倍、純益5億1500万円の折り返し。計画を上回った。主力の配電盤が4%増収。遮断器・開閉器20%増収も目をひいた。中間配当7円(11月30日支払予定)を実施する。12年3月期(連結)は、売上高575億円(横ばい)、営業利益35億5000万円(10%増)、経常利益36億円(6%増)、純益20億円(5%増)と7月29日のまま。期末配当8円の予定。設備投資17億5000万円(前期16億8700万円)の計画。3Q発表(同1月28日)が注目される。29日934円で引けたが、現在の中心値888円どころ。欧米債務危機や円高、TPPなど悪材料に対し逆張り。実質無借金で1株当たり連結純資産1429円。健全な体質がよりどころだ。

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