検証に足るハネムーン 最後を飾るイベントにふさわしい (2017.01.20)
主力中心に続伸。ほぼ全面高になった。1ドル114円台半ばの円安が手掛かり。先物主導によるもので、■■(****)の出来高6億4300万株を除くと薄商い。
20日、米新大統領就任式待ちだ。まさに、突っ走るトランプ氏そのもの。初日に大統領令を出し公約実現に意欲。18日、4日連続安になったNYダウと馴染まない。思い出したのが米大統領選との関係。ダウ創設来120年、これまで例外なく前年陽線を引いた.ジンクスが破られたという。調べてみると、確かに2015年小幅陰線。吉か凶かやがてわかる。終わりの始まりなら吉凶相半ば。検証に足るテーマだ。相場の最後を飾るイベントにふさわしい。トランプ氏が余りに異色なため、劇的でスピードもあり始まりか終わりか区別がつかない。20日からハネムーン100日がパートⅡ。昨年11~12月の初動に対し賞味期限。何ができるか市場が決める。株高ならまだしも、株安になると何ひとつ実現しない。以前述べたように、彼は大統領になるのが夢でカバナンスにずぶの素人。マクロ経済と関係ないところで矮小な政策を鼓舞。場当たりな印象との声が多い。泣きどころが支持母体といわれる低学歴白人労働者。フォードやGMが米国内に工場をつくり雇用を増やすといっても高学歴の労働者。ITが浸透しAI、IoTの時代に逆行する。受け売りだが、米国の経済規模ゆうに2000兆円超。労働市場1億4500万人。毎月150万人職が失われ、15万や20万人雇用増になってもマクロに響かない。計算すると、毎日営業日ベースで7万5000人失業者が出るという。今世紀に入り1700万から1200万人に減った米国の製造業雇用者に対し、同期間70から130に倍増した製造業生産指数からも明らか。中国やアジア、メキシコが米国人の仕事を奪ったわけではない。彼は主要閣僚に図太い資産家を起用し政策の実現を目指しているが、弱者の受けを狙って当選しただけに、失望を買う公算が大きい。そこで、日本。キッシンジャー(93)によると、失われた20年の終盤に「日本人は維新以来見ていると知恵のある民族だ。必ず長いトンネルを自力で脱出できる」旨述べたという。しかし、アベノミクスや異次元の緩和も失敗し、これまで4年旧態依然。17日お伝えしたヘリマネ長官アデア・ターナ氏が、1月6日ソロス氏と連れ立って首相と日銀総裁に会い、機動的な財政出動を要請。ほかに手がないようだ。
19日の日経平均177円高。大引け1万9072円。TOPIX1528(+14)。東証一部の出来高22億5400万株、売買代金2兆2600億円。3月限が1万9100円(+1.43%)の引け。10年債利回り0.070%(+0.020%)。上海総合が3101(-0.38%)で引けた。マザーズ指数の引け965.33(-0.67%)。三角もち合いだ。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など関係分。23日の決算発表を控え、■■■■(****)にアタリがきている。(了凡)