活気が伝わる 東洋電機 11月25日 (2011.11.24)
得意分野の受注増目立つ
南京子会社の新工場11月稼働
東洋電機(6655)は1、2Q続伸。採算も好転している。海外制御装置、空間光伝送装置、変圧器など二ケタの高い伸び。原価・販管費の改善もある。11月2日修正発表し足もと堅調。得意分野の受注増が目立ち期待をもてる。震災に伴う復興需要のほか、11月19日稼働した南京子会社の新工場が手がかり。前者は変圧器が呼び水で、後者が中国・アセアン向け設備支援の次世代拠点。後者の場合、前身を92年に立ち上げ通算20年。名古屋と南京が姉妹都市の関係にあることも支援材料。今後従業員300人(単体約200人)で収まりそうもない。エレベータ用センサ国内7割のシェアがモノをいっている。前期あらかたリーマンショックをこなしたせいか、今期に入り震災、原発事故、円高、タイ洪水、TPPなど消化吸収。欧米債務危機も国内のバブル崩壊で大半織り込み済み。9月14日述べたように、組織再編によって営業が強くなると連結売上高100億円突破。付加価値が乗ってきて市場も注目するとみられる。1株当たり純資産517円が目安になりそうだ。来年後半から上昇運。5年続くだけに、3、4Qないし来期前半の仕込みが決め手。3年ぶり300円どころが固まってきた。
2Q連結累計は、4%増収、営業利益3.2倍、経常利益2.6倍、純益1億300万円の折り返し。12月2日中間配当4円を実施する。配電盤、印刷制御、建材の落ち込みなど見込みより9%減収。にもかかわらず引き締まった。12年3月期(連結)は、売上高83億9100万円(10%増)、営業利益3億2800万円(7%増)、経常利益3億4700万円(5%増)、純益1億9600万円(12%増)と修正なし。期末配当も4円の予定。設備投資2億1300万円(前期1億円)の計画。3年がかり四国電力の研究所とコラボで取り組んでいるスマートグリッド監視装置が期待材料。樹脂関連のカーボンナノチューブ分散技術も夢がある。2017年(70周年)にかけてもう一皮むけるところ。社長が来年も上昇運で前半面白い。活気が伝わってきた。