せいぜい東京五輪まで 間際まであり得ない結果が現実に (2016.11.28)
前週末続伸。日経平均一時149円高。後場利食いをこなし引け戻した。先物の円買いポジション巻き戻しとみられる、再三述べた自律反発1万7991円、中間反騰1万8425円を突破。
米大統領選直後の安値から倍返し1万8640円が目安になった。先駆した銀行や不動産が一服。電機や自動車など輸出関連が買われ循環物色。日経平均7連騰に対しTOPIX11連騰が物語っている。101円から113円台まで12%円安となり、この間米長期金利とドルが急騰。2013年5月のバーナンキショックより速いという。当事者やメディア、市場の予想さえ外れたトランプラリー。6月の英国EU離脱と同様に間際まであり得ないといわれた結果が現実になった。この上、11月30日OPEC総会、12月2日米雇用統計、4日イタリア国民投票、13~14日FOMC・米利上げ。さらに、15日プーチン来日など踊り場。19日、538獲得選挙人による米大統領選でヒラリー当選説も伝えられ混乱が予想される。トランプ陣営が認めず、南北戦争(1861~65年)以来の内戦につながる公算もある。一部を除き倍返し1万8640円を目安にポジション解消が賢明だ。プリンストン大のモラフチーク教授によると、欧州はユーロゾーンから離脱、大掛かりな改革も行われず、泥縄式に生きながらえるための措置が小出しにでるだけ。長期的に最悪だが、この路線の可能性が最も高い。自ら招いた緊縮財政の中で将来の見込み、世界における地位も損なわれるという。欧州の大多数がEUの拡大と進化、開放的な国境線、段階的にEU移譲を求めてきた政治家に幻滅。国民国家として再出発したい強い願望を持っている。英国は数多くの法律が議会でなくブリュッセルで決まるのに苛立っていた。米国も同じポジション。来年6、7月エリザベス女王がトランプ氏招待もわかる。法政大の水野教授が「トランプ後に世界が中世に回帰する」旨述べているのに通じる。欧州の中世(500~1500年)がゼロ成長で暗黒といわれたのを思い出した。日本は、アベノミクス3本の矢もせいぜい東京五輪まで。ゼロ成長で経済をどう回すか考えろという。米国が内向きに転換し、日中韓プラス・アセアンなしに続かない。元証券マンがすっかり学者になった。週明けから本格的な買い戻し。NYダウ2万ドルが伝えられ反動安も視野。これまで250年、欧州の旧王家グループ、ロスチャイルド、ロックフェラーなどビルダーバーグの既得権もかかっている。
25日の日経平均47円高。大引け1万8381円。TOPIX1464(+4)。東証一部の出来高24億9200万株、売買代金2兆7200億円。12月限が1万8380円(+0.05%)の引け。10年債利回り0.030%変わらず。上海総合が3261(+0.62%)で引けた。マザーズ指数の引け911.65(-1.35%)。踏ん張りどころだ。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。捨てたものではない。■■■(****)もボトムゾーンだ。(了凡)