上がったりの証券界 あらゆる問題に正解なし (2011.11.17)
見送られ小甘い。後場一段安になった。上がったりだ。下剋上にしては湿っぽい。■■■■■(****)のストップ高を勘案しても手詰まり。日銀が政策金利を据え置き、箸にも棒にもかからない地合いだ。銀行、証券、保険など金融ポストの不振が主因。20年以上調整しながらこの体たらく。 ■■■■■(****)101円、■■■■(****)244円がすべてを物語っている。バブル当時の体質が残っているためで、いまだにお粗末この上ない。国、日銀、金融機関も国債をこなすだけで手一杯。市中に資金が回らない。不動産、株も打診程度のもの。最近はインデックス商いが日計りでシグナルを送るのにとどまっている。直近もギリシャやイタリアのせいというより、自分たちに問題があるわけで、経済の力学に押されっ放し。証券に限れば、越年できるか、年度末までもつか心細い経過。転機とみられる来年2月に備えるところだ。欧州の場合、フランスとドイツが腹をくくるのに時間稼ぎ。米国も追加緩和一辺倒。15日未明ウォール街近くのデモ発信地がNY市警によって撤去され反動も予想される。証券界は1%側だけに99%の主張を無視できないわけだ。ここまでくると、あらゆる問題に正解なしという世界。どんなデータも物足りず、歴史や仮説なしに前に進めない。今年は発会が日経平均1万300円台で始まり陰線を引きそうだが、震災と原発事故の影響が大きく、欧米債務危機、円高、タイ洪水、さらにTPPなど駄目押し、とどめの非常事態が定着。夏場から腫れものに触るような場味になった。来年2月までトータルで考え、今何をすればいいか徐々に詰めていく構え。来年1~3月ないし4~6月にも反転。予想以上とみられる。
日経平均は78円安。フランス国債格下げを蒸し返し円高も重荷。8463円で引けた。出来高13億4500万株、売買代金8200億円。時価総額249兆円となり、今年2月21日331兆円をピークに25%減少。TOPIXが724.11と年初来安値。円ユーロ103円台半ばとあって、引け後も弱含みになっている。アジアから欧州、米国株安にはね返る見込み。してみると、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)のほか、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など突っ込み待ち。■■■■(****)、■■■(****)しかり。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)も同感覚。ファンドの決算を控え、持ち高調整とドレッシングで大荒れ。 ■■■■■(****)なら200円大台割れも考えられる。ところで、がんという病気。医者仲間で安らかに死ねるという人がいる。昔の人は大勢がこれといった病気もなく安らかに逝ったが、それらの人は大抵がんだったという。つまり、がんは安らかに死ねる病気。但し、それは何の処置もしなかった場合のこと。やっつけようと治療すれば、死ぬ時のたうち回るはめになるという。あらゆる生物が死なねばならないため、自然は人間も安楽に死ねるように設計されているという学者もいる。OTS(4564)のがん治療用ワクチンは現代医学の延長上にあり、患者が何の処置も望まなければ無価値だが、製造承認・健保採用となれば別。3月15日の11万3900円を目安に難平買い。2012、13年にも芽を吹くとみられ、1980年当時のインターフェロンを思い出す。(了凡)