群雄割拠の下剋上相場 2025年にガラガラポン (2011.11.16)
躊躇なく戻り売り。見送られた。14日落札されたイタリア国債5年物の利回り6.29%がきっかけ。10月を1%弱上回り最高。30億ユーロ(3150億円)というが、トップ交代後も上昇しやり繰りが大変。12月、来年1月もきつい。英米がECB関与をせかしているが、FRBも同じ穴の貉。どちらか回らなくなると共倒れ。世界中、ガラガラポンにつき合わされる。We are many. They are few. We are 99%. They are 1%. NY街頭デモの下剋上。日本政府は米国エリート層の意見を聞くべきでない。われわれはTPPのような弱者無視の政策に反対という。米国大手メディアも「ウォールストリートを占拠せよ運動」に理解を示し、徐々に世界レベルの下剋上。来年は世界中で選挙があり、北条早雲こと伊勢新九郎にタイムトリップ。99%デモと呼応してグローバル版に化ける。新九郎は後北条氏の祖で一介の浪人から戦国大名にのし上がった下剋上の典型。まだ小田原でわいわいやっている程度。源流は日本とみられるだけに、ガラガラポンが予想される2025年に向けて群雄割拠。やがて三英傑も登場し、アンカー家康に落ち着くという仮説。その家康役が日本に回ってきそうで面白い。それも2011、12年の卯辰がポイント。10~12年後の結果を示唆するもので、来年1~3月ないし4~6月にも嚆矢。日本は企業部門で持っているだけに、市場でも伊勢新九郎が名乗りをあげるはずだ。このため、引き時を考えあらゆる手を打つこと。目の前にある現実をすべて受け入れること。金持ちになるのをあきらめること。そして無常を楽しむことという。金持ちになって幸せになれると限らない。この世は無常。刻々変化している。その相を見てどれが一番すばらしいか点数をつけるのも野暮だが、震災以降円高とタイ洪水を通して■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)に腹をくくった。■■■(****)と■■■(****)に肩入れするのもいまのうち。■■■■(****)、■■■(****)よし。タイ洪水一巡から資本財、中間財メーカーが息を吹き返すはずだ。1%vs99%の対立から資本主義が終わった印象もあるが、来年1~3月ないし4~6月にかけて日本企業復活。市場にも活気が戻るとみられる。
日経平均は61円安。後場一段と見送られ8541円の引け。出来高12億2700万株、売買代金7200億円と今年最低。さまにならない。基本的に来年2月まで日柄整理。円ドル74~71円を目安に40年円高、20年続いたデフレに転機がくるというもの。黄金分割によるもので、その後反転を視野に下剋上相場をとらえる場面。14、15日の■■■■■(****)がサンプル。■■■■(****)もそうで、暴れ馬が反面教師。レベルを棚上げすれば、99%が1%に反旗を翻したといえなくもない。欧米債務危機は相場で墓穴を掘り、ケタ外れの飛ばしを抱えているだけに再起不能の時間稼ぎ。中国もバブル崩壊に伴う調整と暴動の後押しから転覆先送り。日本は「安全運転」のまま体制維持が精一杯。8月から欧米危機にあおられ年末・年始息が詰まるような情勢。ものによると底が抜けそうだ。将軍や参謀は、常に「過去の戦闘」を戦うといわれるが、市場でも経験則が通用しない下剋上の地合いになった。金持ちは貧乏人がいるから金持ち。その金持ちは自分より持っている人に対し貧乏人という。(了凡)