証券ビュー

アンコール伊勢町

トランプショック一巡 夜間取引で1万6800円台に戻す   (2016.11.10)

9日全面安。日経平均一時1060円安。トランプショックが一巡した。ヒラリー優勢で始まった米大統領選。前場256円高をピークに総崩れ。日中値幅1316円となり、6月24日英国EU離脱の1525円に匹敵する水準。
後場NYダウ先物700ドル安、1ドル101円台前半の円高。原油先物も時間外で43ドル台に急落するなどリスクオフの換金売り。金先物が唯一トランプ新大統領を手掛かりに1300ドル台を回復した。6月に続く見込み違いで反省している。しかし、日経平均が夜間取引で1万6800円台に戻し、6月のショック安も7月半ば吸収した経緯から悲観に及ばない。比較にならないが、投票日間際にFBIがヒラリー再捜査・訴追求めず。離脱派優勢が伝えられる中で残留派女性議員が射殺され、相場が二転三転した英国の例とそっくりだ。来年3月以降EU離れが具体化するが、同1月20日米国の新大統領就任まで間があり、新たな上下院勢力との兼ね合いから年内にTPPを通す公算もある。12月4日イタリア国民投票、同13~14日FOMC・米利上げ然り。日本発アジア株安が欧米に広がり、ちゃぶ台返しとなれば世界中オケラ。新大統領でも戦後70年以上続いた体制を一朝一夕に変えられない。このため、割高な株と債券をガス抜き。11日SQ、14日7~9月期GDP発表、19~20日APEC、24日米感謝祭。さらに、30日のOPEC総会など通じて戻りを試す場面。10月第4週まで続いた外資の買い越しや信用残、裁定買い残などボトム圏で米国大統領選と因果関係なし。主力の7~9月期決算発表を見ても日本企業の健闘ぶりがわかる。相対的にも割安な日本株が中長期見直される。8日JR博多駅前の道路陥没に対し、■■■■(****)が福岡市を支援。停電解消、週明け通行可能にしたのも不幸中の幸い。出直る公算が大きい。そのせいか、凝固剤関連でCNF(セルロースナノファイバー)が注目され、11月リニア南アルプストンネル着工と相まって■■■■■■(****)よし。1株当たり連結純資産488円、10円配当で文句なしだ。■■■(****)も220円台をのぞきボトム圏到着。プーチン来日関連で出損なった■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)の悪目を拾うもよし。前向きでないと何も解決しない。不人気同士の米大統領選だったが、トランプの「俺が何とかしてやる」に対し、ヒラリーは90年代から夫と同じ従来路線。使い物にならないというわけだ。トランプ大統領になり暮らし向きがよくなると限らない。来年、混乱により悪くなるとみられる。彼は大統領になることが目的といっていた。来年も運気好調で周囲を味方に頑張れるという。
 9日の日経平均919円安。大引け1万6251円。TOPIX1301(-62)。東証一部の出来高38億1000万株、売買代金3兆9200億円。値上がり43(値下がり1934)にとどまった。12月限が1万6250円(-5.52%)の引け。10年債利回り-0.075%(-0.005%)。上海総合が3128(-0.62%)で引けた。マザーズ指数の引け829.40(-5.32%)。後場2時18分から10分間サーキット・ブレーカー発動。リスクオフの売りが集中した。アク抜けとみられる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■■(****)に■■■■■■(****)が値を保った程度。大幅なドル安だが、■■■■■■(****)の戻りも気になる。(了凡)