関門前に胸突き八丁 サハリンパイプライン見切り発車 (2016.10.27)
反落のあと下げ渋り底堅い。後場持ち直し日経平均高値引け。TOPIXが半年振り高値を更新した。米キャタピラー7~9月期大幅減益、原油先物安、米外為市場でドルが主要通貨に対し8ヵ月振り高値をつけるなど胸突き八丁。薄商いが続いている。
建設、食品、化学、情報・通信、不動産など内需関連が水準を切り上げた。25日フィリピン大統領来日を巡る発言や米大統領選間際の攻防、自民党総裁任期3期9年など憶測が交錯し上滑り。楽観気分に水を差した。4月22日の日経平均1万7572円が上値の関門といわれ、引けで抜けると売り方の買い戻し。その点、■■■■(****)や■■■■(****)7~9月期上振れ、■■■■(****)の上場成功が地合いを後押し。28日発表の■■■■■(****)、31日■■■■■■(****)、11月1日■■■(****)のほか、同8日■■■■■■(****)も予想以上とみられる。12月米利上げが確実な情勢となり、円高株安の巻き戻し濃厚。10月に入り外資3週連続買い越しを織り込んでいる。市場はいち早く年末高を先取りし始めた。この上、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)が動き出すと本物に近い。サハリンパイプライン国際コンソーシアムの日本側主要メンバーで、ロシアのガスブロムや米国のシェブロン、GE、英蘭シェル、伊ENIなど世界の大手資源メジャーも加わり12月プーチン来日待ち。これまで歯舞・色丹2島返還プラスα、民間1兆円プロジェクトが伝えられ、住民補償をはじめ困難な問題も横たわっているが、日本がロシアと組むことで中国の台頭を牽制し、米国や中東頼みのエネルギー依存を改善することもできる。12月に経団連が日本でロシア経済界と合同会議を始めるといわれ、ポスト米大統領選に米利上げと並ぶ大きなテーマ。交渉難航が予想されるものの、11月に見切り発車。神戸鋼(5406)をダークホースに情報収集しているところだ。構想から20年以上経過。受け売りだが、北海道新聞の10月12日付記事が決め手になった。ロシアは日本側の提案を踏まえ10月に68項目の要望を出したが、その中にサハリンと日本を結ぶガスパイプライン構想が入っている。2020年竣工を目指すもので東京五輪と似たようなポジション。日本側も乗り気で1998年に設立されたJPDO(日本パイプライン)がリード。可採埋蔵量2兆4000億㎥(日本の天然ガス消費量24年分)といわれる。
26日の日経平均26円高。大引け1万7391円。TOPIX1382(+5)。東証一部の出来高15億8900万株、売買代金1兆8100億円。12月限が1万7360円(-0.11%)の引け。夜間取引で280円をつけている。10年債利回り-0.065%(+0.005%)。上海総合が3116(-0.50%)で引けた。マザーズ指数の引け939.01(+0.28%)。5日振りに反発した。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■■■(****)が135円の引け。11月4日3Qを発表する予定。■■■■■■(****)は10月31日2Q発表。中長期化ける。■■■(****)が高値期日通過。これからだ。(了凡)