真剣な経済対策出ない 10、11月総悲観の裏目が出て面白い (2016.10.06)
NYダウ続落にかかわらず堅調。4ヵ月振り日経平均3連騰。JQ平均、マザーズ指数も追随している。4日、米リッチモンド連銀総裁の利上げに前向きな発言が伝えられ、年内実施を蒸し返した。
このため、NY金先物が1269ドル(-0.33%)に急落。1ドル102円台後半の円安に振れた。9月に叩き込まれたドイツ銀処理、米大統領選、日銀の緩和強化などリスクシナリオが後退。売り方の買い戻しによるもので、日経平均が200日移動平均線(1万6734円)を抜いた。グループの事業再編を好感した日立(6501)をはじめ主力、中小型おしなべて確り。連日薄商いながら7~9月の上限1万7000円を試す展開。ノーベル賞関連を口火に10、11月決算発表を先取りする動きだ。総悲観の裏目が出て面白い。4日ロイターによると、IMFが世界経済見通しを公表し2016年3.1%、17年3.4%に据え置き。日本の場合、16年0.5%、17年0.6%と7月から0.2%、0.5%それぞれ引き上げた。5日ロイターでは、日銀が公表した4~6月国内の需給ギャップ0.67%。1~3月0.31%から悪化した。どちらも当たらず、これまでも願望に近い見通しが仇になっている。■■■(****)が298円引け。出来高220万株。6日学会発表を控え終わったように見えるが、半値押し290円辺りを底に後場ジリ高。手が入っている。9月28日産経が伝えたがんの新免疫療法が手掛かり。「爆発的な破壊力」と思わせぶりだが、3日読売でAIを利用しがん患者に適した治療法や悩みを解決できるサービス開発を後押し。さらに、大隅東工大栄誉教授(71)が「オートファジー」(自食作用)でノーベル医学生理学賞を受賞し追い風。癖が悪いだけに人気化が見込まれる。6日正午過ぎ学会第一報が届くとみられ、7日米雇用統計発表を前に意外な高値。オートファジー抗体で定評のある■■■■■■■(****)も切り返す公算が大きい。LC3 、リン酸化P62に強く597円カイから本格化。2013年5月高値1166円挑戦も考えられる。2002年に■■■■■(****)の田中耕一氏がノーベル化学賞受賞。当時261円に過ぎないものが1443円(07年)に大化けした。00年ゲノム解読で抗体需要拡大を囃し1万7000円(その後1対3分割)をつけている。21世紀になって16年。中央銀行がカネを刷りまくる時代という。G7、G20、中央銀行・蔵相会議などカネを刷って何とかしようとする相談。潰れそうなメガバンク、大会社も政府がテコ入れ。これが資本主義なら延々続く。真剣な経済対策など出るわけがない。
5日の日経平均83円高。大引け1万6819円。TOPIX1347(+7)。東証一部の出来高17億2000万株、売買代金1兆8800億円。12月限が16820円(+0.59%)の引け。10年債利回り-0.065%(+0.010%)。マザーズ指数の引け960.44(+0.46%)。売買代金1000億円を超えた。記録更新が見込まれる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など限られた。■■■■■(****)、■■■■■■(****)のほか■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など狙い目。とんでもない時代がやってきた。6日取材のため、7日付本欄を休載します。(了凡)