道理で受ける真田丸 400年振りの構造転換に直面 (2016.10.05)
戻り売りをこなし堅調。日経平均のほかJQ平均、マザーズ指数も続伸。「投資の日」(20周年)にふさわしいという。102円台の円安を好感したもので、鉄鋼や自動車、銀行など主力が確り。中小型もノーベル賞関連が人気化。短期資金の日計りが続いている。猛烈な台風18号の本土接近に気を揉んだが、5日から6日にかけて西日本の日本海側を東北東に進む見込み。人災は先送りで持ちこたえても、天災にかかるとひとたまりもない。3日、米主要3指数がそろって急落。英国のメイ首相がEU離脱通告期限を来年3月末と表明。ポンドが31年振り1.2818ドルの安値をつけ嫌気した。しかし、ISM製造業景況感指数51.5(予想50.3)を手掛かりに持ち直し、NYダウ一時104ドル安から結局54ドル安の引け。冷や汗ものだ。米国の新車販売を見ると、昨年から頭打ちで9月0.5%減と2ヵ月連続の落ち込み。2ヵ月以上になると2008~09年以来という。同日、米国とロシアの間でシリア停戦が決裂しネガティブな雰囲気。世界中、応仁の乱に巻き込まれた印象。老若男女、資産の有無にかかわらず「自己責任」の時代になった。国連やIMF、国や自治体など債券バブルの副作用でやりくり算段に追い込まれているためだ。前日述べたように、米国株の時価総額2000兆円。自己資本200兆円といわれ、1割超下がると債務超過。NYダウの史上最高値1万8636ドル(2016年8月15日)に対し1割押し1万6772ドルが目安。11月8日の米大統領選から12月13~14日FOMCにかけて調整が予想される。キッシンジャー(93)さえ、近著「国際秩序」で世界が1648年ウェストファリア条約(全欧州30年戦争の講和条約)以来、400年振りの構造転換に直面しているという。道理でNHKの「真田丸」(1614年)が受けるわけだ。古代史最大の内乱といわれる壬申の乱(672年)や天下分け目の関ヶ原(1600年)にも通じ、金融ひとつ資本主義や民主主義でも問題解決が困難になった。このため、11~12月ガス抜きが見込まれる。市場が経済合理性で動くためだ。3日ロイターによると、元日銀審議委員が今回日銀の長期金利操作目標引き下げに対し「日銀のおごり」、「まるで歌舞伎」とも述べた。市場が長期金利を決めるもので、できるだけ早く元に戻すべきだという。その通り、氾濫が起きる。
4日の日経平均136円高。大引け1万6735円。TOPIX1340(+9)。東証一部の出来高15億6200万株、売買代金1兆7500億円。12月限が1万6720円(+0.78%)の引け。10年債利回り-0.075%変わらず。上海総合休場。マザーズ指数の引け956.02(+0.46%)。1ヵ月振り売買代金が1049億円になった。値上がり率ランキングによると、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)など関係分。■■■(****)が299円の引け。出来高340万株にとどまった。AIによるがん患者治療法や関連サービス共同開発など口先段階。高寄り後伸び悩んだ。6日学会で発表予定のT細胞による新免疫療法が決め手。会場で評価され配信されると第2幕。莫迦にしている模様で、貸借倍率が4.63倍に好転し期待をもてる。(了凡)