1Q早々連結開始 Gパッカー 9月28日 (2016.09.27)
オサ機械を子会社化
全工程顧客に提案できるのが魅力
ゼネラルパッカー(6267)は脱皮目前。1Q早々連結経営スタート。事業拡大の決め手とみられる。8月に発表されたオサ機械子会社化が手掛かり。2012年1月資本業務提携したワイ・イー・データ(筆頭株主)に次ぐ支援材料。ソリューションビジネスのほか海外事業も刺激しそうで、前回述べた売上高60~80億円が視野に入った。オサ機械(本社横浜市、資本金1800万円)は1932年創業。47年設立されたチョコレート製造機械装置の老舗。カカオ豆の焙煎、溶けたチョコの充てん、菓子をコーティングする機械などオーダーメイドでこなし国内トップクラス。製菓大手をはじめ海外でも指折りの得意先を持ち、2016年3月期の売上高9億0300万円、経常利益1億9700万円。総資産12億4000万円(純資産8億2700万円)の優良企業。これまで80有余年の暖簾を受け継ぐ一方、同社の包装機械を通じて全行程セットで顧客に提案できるのが魅力。仲介により22億円で落札した。地についた連結完全子会社で、顧客にとって合理的な選択肢が生まれ、初年度の売上高10億円が目安。相乗効果を期待できる。というのも、第4次中期計画の売上高55億円、経常利益3億円、純利益2億円(2017年7月期)を事実上初年度でクリア。前期大型案件の反動を吸収し増益を確保した矢先、次世代のパートナーに巡り合った。ワイ・イー・データ(15年7月から安川電機の完全子会社)も了承したという。振り返ると、前期10年振り花かつを業界からまとまった受注が入り呼び水。発展の原動力といわれ、次の新しい流れが生まれた。こうなると、11月米国シカゴのパックエキスポで初公開される新機種も追い風。8月から受注を開始した「GP-M3000型」(高機能給袋自動包装機)にアタリがきている模様。主力モデル切り替えに伴うもので、「同-2000シリーズ」のハイエンドモデル。ラインナップを強化して育てるという。国内でサプリメントが復活したほか、海外(前期の売上高11.1%)も引き合い活発で堅調な見通し。オサ機械関連の先行費用や海外展開、研究開発費増などコスト吸収にも意欲的だ。
2017年7月期(非連結)は、売上高55億円(9.0%増)、営業利益2億9800万円(10.1%減)、経常利益3億円(9.8%減)、純利益2億円(13.9%減)の見込み。配当40円(中間20円)の予定。受注残19億2600万円(34.1%増)と高水準。1Q連結開始だけに目の色が違う。同社とオサ機械は同運で今年2月から上昇。中長期よし。新しいことにトライして吉という。自社機の構成を引き上げる一方、保守メンテナンス強化が課題。梅森社長(65)になって間もなく11年。ソリューションビジネス、海外事業拡大が浸透してきた。安川電機(6506)のモーションコントロールを使いこなすと本物。100億円レベルのスケールで回り出す。今、来期の仕込みが前途を左右しそうだ。