存亡かかる9、10月 FRB動き懲りない日銀に備える (2016.08.30)
週明け買い戻し。日経平均一時404円高。1ドル102円台の円安を好感した。先物と裁定取引によるもので、東証33業種すべて値上がり。米利上げ9月射程圏を織り込み、9月2日発表される米雇用統計次第で年内も現実味。日銀が「総括的な検証」を表明する同21日を前に、1~2週間理想買いで高いと述べた。26日ジャクソンホールでFRB議長が「利上げ条件整う」と語り、同副議長が「イエス」と補強したのが手掛かり。米国で長期金利上昇、ドル高、株安に跳ね返り、週明け日本の全面高につながった。米国がドル高を嫌い警戒感が強いだけに堅調とみられ、29日から10日目にあたる9月9日が変化日。SQに相当し意外高も考えられる。国内金融機関の損益分岐点といわれる3月の月中平均1万6900円、200日線1万7200円、日銀がマイナス金利を導入した1月末1万7500円も具体的な上値の目安。戻り売りで駒を進め、9月21日懲りない日銀に備えるところだ。10月イタリアの国民投票、11月米大統領選を控え予断を許さない。前週末「大穴」といわれた日銀が、負け戦(いくさ)といわれながら戦略をテコ入れ。量的(国債)・質的(ETF)緩和にマイナス金利深掘りのベストミックスで再攻勢。早期に物価2%を目指すと伝えられた。ミッドウェー海戦、インパール作戦とも揶揄される始末。原油安が物語るように、欧米や中国・ロシアなど世界主要国がデフレに対し、日本だけインフレにしても一時しのぎ。日銀の独り相撲にいつまでもつき合っていられない。今秋予想される調整をこなし、戻り高値を更新するものが次世代をリード。全上場銘柄のうち1割ないのが現状だ。6月27日、英国EU離脱に伴う同24日暴落当時の高値を上回った136銘柄が前例。株の価値も土壇場までいかないとわからない。気になるのが、26日毎日新聞に出たインターネットイニシアチブ会長の鈴木幸一説。20年前、ネットを前提に考えるとあらゆる事象がアクセスだけで済み、所有の概念が無駄になると提唱し現実になった。ネットと人工知能の技術革新により、究極の自動・無人化につながるIoT(モノのインターネット)が実現すると生産の仕組みが一変する。設備投資無用で資金需要も起きないという。メディアがGPIFの年金運用損を叩いても始まらない。世界中運用難でヘッジファンドも解散続出。どこといわず、存亡がかかっている。
29日の日経平均326円高。大引け1万6737円。TOPIX1313(+25)。東証一部の出来高16億1600万株、売買代金1兆8000億円。9月限が1万6730円(+2.01%)の引け。10年債利回り-0.070%(+0.005%)。上海総合が3070(-0.01%)で引けた。マザーズ指数の引け896.89(+0.31%)。反転を示唆している。値上がり率ランキングンよると、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など関係分。戦後出来上がった銘柄を除き、生みの苦しみにある■■■(****)よし。■■■■■■(****)も出直る。9、10月が岐路になりそうだ。(了凡)