1~2週間理想買い 目を離せない米国と日本の金利 (2016.08.26)
見送られ反落。後場打診買いが一巡しポジション調整売り。模様眺め一色になった。前日の金・原油先物安に米国株安を受け手詰まり。26日、ジャクソンホールのFRB議長講演で何も出ないと拍車。ポジション解消待ったなしだ。9月2日米雇用統計発表、4~5日G20など時間稼ぎ。同21日、もったいぶった日銀の「総括的な検証」まで間が持てない。何かに似ていると直感した。台風10号だ。8月19日八丈島の東海上で発生し、中心の気圧994ヘクトパスカル。その後南西に逆行し945ヘクトパスカルに急成長。26日、進路を東寄りに変え日本をうかがう見込み。これまで東北・北海道が先行して被災しただけに、気流や海水温など構造要因と考えられる。これも、前日述べた本番前に解を出す市場の手掛かり。受け売りだが、2013年6月19日FOMC直後の当時バーナンキ議長。失業率低下をはじめ経済が見通しに沿って改善すればテーパリング(資産購入の規模縮小)が妥当と述べた。これをきっかけに米国の株と債券が暴落。日本も大きな影響を受けた。従来、日本が日銀の国債購入をタブーとし減額した実績を持たないのが気掛かり。現に1998年末、資金運用部の国債購入減額をきっかけに債券が暴落。金融危機の最中で大騒ぎになった。年80兆円の買い入れを総括的な検証の上「70~90兆円」にすると、日銀にとってテーパリングに相当するというわけだ。本来、物価目標2%(一時1.5%)を達成して踏み切るのが出口政策。ところが、消費者物価が前年比マイナス。マイナス金利も金融庁から待ったをかけられ深掘り困難。ぎりぎりまで追い込まれ、市場に押し切られると悲惨。いわく、金融緩和は麻酔薬で治療薬にあらず。7月29日、大見得を切り引っ込みがつかない。26日明けから米国と日本の金利動向に目を離せない。ブルームバーグによると、グリーンスパン元FRB議長が「米国の金利は一旦動き出すと驚くほど上昇する」と伝え、現在スタグフレーション初期の状態との認識を明らかにした。一方、ロスチャイルドの見解も紹介。この半年、超低金利やマイナス金利になった世界の政府国債、巨額の量的緩和の影響により、予期せぬ結果が出るかもしれない。量的緩和で株高に成功しても永遠に続くわけではないという。当然のことだ。この先、一番安全なものがリターンを生むとばかりゴールド、貴金属のウェートを上げたという。興味深いのが、NY金先物と円相場の相関。確かに連動している。日銀が9月21日間違えずに総括を検証すればよし。根本的な見直しが不十分で、現状維持を正当化するとショック安。発表前1~2週間、理想買いで高いという説もわかる。
25日の日経平均41円安。大引け1万6555円。TOPIX1304(-2)。東証一部の出来高13億4900万株、売買代金1兆7100億円。9月限が1万6520円(-0.12%)の引け。10年債利回り-0.085%変わらず。上海総合が3068(-0.57%)で引けた。マザーズ指数の引け909.75(-0.54%)。9月が楽しみだ。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など数えるほど。■■■(****)251円引け、■■■■■■(****)1271円引けに注目。死中活あり。忙中閑あり。壺中天ありだ。(了凡)