証券ビュー

アンコール伊勢町

危機封印徐々に後退 五輪閉幕後目くらまし解除 (2016.08.18)

主力中心に反発。3日ぶり持ち直した。買い戻しによるもので、円相場が1ドル101円台に下落。輸出関連のほか銀行、保険、石油・資源関連など確り。1ヵ月振り、100円割れの主因が短期筋の先物売りと聞いた。事実、17日も薄商い。
手詰まりが尾を引きJQ平均続落、マザーズ反落。個別でも盛り上がりに欠ける。前日、米国主要3指数がそろって反落しどこ吹く風といった印象。面白い情報を見つけた。NYダウ最高値更新を物語るもので、売りのポイントに買い入れ空売り筋がたまらず買い戻し。動いてみないとわからないほど操作されているという。市場から自由を取り上げ、中央銀行の意図に沿って動いている模様。米国の電力株に売り線が出たといわれ気になる。NYダウが今週上下に大きくブレる触れ込みだ。日経平均の場合、受け売りだが、国内金融機関の損益分岐点といわれる3月の月中平均1万6900円。長期投資のベース200日線1万7200円。さらに、日銀がネガティブ金利導入を発表した1月末1万7500円が上値の目安。いずれもボリュームゾーンで突破するのに大商いが不可欠だ。17日FOMC議事録公表、26日FRB議長講演、9月4~5日G20などセレモニー。21日リオ五輪閉幕から目くらまし解除。危機封印が徐々に後退する見込みだ。■■■■(****)の株価を見ると憂鬱。2013年3月「異次元緩和」を先取りした9万4000円を高値に、直近3万6000円が地相場。アベノミクスの振り出し(2012年11月の安値3万0500円)に近い。この上、ETFと「総括的な検証」で9月21日までPKOに成功しても、新たな政策が現状維持を正当化するもので、検証も根本的な見直しに至らないと悩ましい。引っ込みがつかないのも事実。やがて国債下落、金利上昇に見舞われる。英国がEU離脱を決めたように、日本も金融政策が前途を左右。裏目に出ると円安、インフレのほか国債デフォルト、IMF管理下さえ考えられる。8、9月間違えるなと述べた通り。われわれも現状維持を正当化するものであってはならない。日本が本格的にマイナス金利を導入すると、金融機関の預貯金にタンス預金も動き出し再びバブル経済に包まれるものの一時しのぎ。世界が供給過剰でデフレの時に日本だけインフレにして需要を刺激しても限度がある。めいめい試行錯誤の上、適応するほかない。中国やロシアのように独裁者が出てくると困る。これまで免疫もあり、いまの日本人ならできるはずだ。
17日の日経平均149円高。大引け1万6745円。TOPIX1311(+12)。東証一部の出来高17億5100万株、売買代金2兆円。9月限が1万6750円(+0.90%)の引け。10年債利回り-0.080%(+0.020%)。上海総合が3109(-0.02%)で引けた。マザーズ指数の引け929.79(-1.84%)。出損なった。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。フォーリン・アフェアーズ最新号によると、米大統領選でヒラリーに期待するにしても、彼女がトランプでないというだけのことだという。(了凡)