時間稼ぎ我慢比べに 相対的に日本が出遅れ水準訂正 (2016.08.15)
前週末確り。日経平均一時2ヵ月振りの高値。オプションSQ値が1万6926円に上振れした。11日、米国主要3指数が最高値を更新。原油先物高、円安に振れたのも手掛かり。来週持ち越し、リオ五輪フィナーレ(21日)にかけてピークアウトとみられる。その後、26日FRB議長講演、9月4~5日G20(中国・杭州)、同21日の日銀政策決定会合が決め手。薄商いにかかわらず2月安値の期日に当たり、日銀のETF買いを後押しに理外の理。8、9月自律反発1万7991円、中間反騰1万8425円を目安に意外な高値が考えられる。直接関係ないが、五輪第9日現在、獲得メダルで米国60、中国41に対し日本24と5位につけ健闘。尖閣諸島周辺に中国の公船が急増。日本を挑発している事態で、11日ギリシャの貨物船と衝突し遭難した中国漁船の船員6人が海上保安庁の巡視船に救助された。同日、米国務省のトルドー報道部長が尖閣を「日本の施政権下」と言及。日米安保条約が適用され、いかなる一方的な行動にも反対すると述べた。道理で売っても下がらないはずだ。世界中、6月23日英国のEU離脱をきっかけに踊り場入り。来年4月まで10ヵ月続くと述べた。昨年10月、中国の主席が英国を訪問し7兆4000億円の「爆買い」を発表したが、8月ロイター通信がメイ英首相(59)の命令で中国企業CGNの原発関与見直しを伝え、事実上白紙の状態に戻った。この間、10ヵ月。同首相は、英国が金融に依存しない産業復活に夢を持っている模様。しかし、EUから300万人の移民に耐えかねもがいている。制限すると、英国経済が底割れ。年内このまま時間稼ぎに入った。中国の主席も南シナ海に続き尖閣で負けると「処刑」といわれ背水の陣。日本の人道支援で挑発が後退し、米国の牽制も予想以上で時間稼ぎ。8月手詰まり、9月ナギに包まれそうだ。7月29日と8月2日の金融・財政対策で材料出尽くしといわれる安倍政権も、3日第3次改造内閣を発表し時間稼ぎ。我慢比べになった。市場でも、これまでの円高株安を反故。ドル建て日経平均に寝返る動きがある。しかし、手詰まりの現状から試行錯誤が本音。たとえば、8日ロイターによると、7月の中国輸出は前年同月4.4%減、輸入12.5%と大幅な落ち込み。輸入は2月以来で一連の景気対策にかかわらず低迷。指導部の6.5%成長どころでない。8、9月を通じて相対的に日本が出遅れ。PER、PBRのほか利回りでも水準訂正が見込まれる。10、11月五輪と「総括的な検証」による目くらましの反動、米大統領選に伴う「トランプショック」の先取りもあり波乱と述べた。
12日の日経平均184円高。大引け1万6919円。TOPIX1323(+8)。東証一部の出来高17億7200万株、売買代金2兆1300億円。9月限が1万6920円(+0.89%)の引け。現物に並んだ。10年債利回り-0.105%(+0.005%)。上海総合が3050(+1.60%)で引けた。マザーズ指数940.03(+3.00%)高値引け。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など関係分。12日、欧米まちまちだ(了凡)