1Q発表が手がかり
3、4Q採算改善見どころ
石塚硝子(5204)は上振れ。比較的堅調な折り返し。通期でも計画を上回る見込みだ。9月29日の修正発表によるもので、震災直後を物語る7月20日の発表が手がかり。連結6%増収、58%営業増益と予想以上。飲料水不足に伴う紙容器・PETプリフォームの受注増が先行した。しかし、原燃料はじめ諸資材高騰を受けて2Qブレーキ。3、4Q予断を許さず慎重な見通し。欧米信用不安、中国インフレ、円高の影響も懸念材料。09年設立した中国子会社(非連結)。往来活発というが、一本立ちが待たれる。昨年4月発表した新「中期計画」2年目。初年度で連結売上高560億円を実現し、経常利益17億円(2013年3月期)が目標。12、13年調整運だけに3、4Qの採算改善が見どころ。ガラスびん、ハウスウェア、純容器、プラスチック容器事業など持ち場、持ち場で最善を尽くす場面。2019年(創業200年)を迎えるためだ。
2Q連結累計は、3%増収、8%営業減益、3%経常減益、純益4億6000万円。むしろ引き締まった。12年3月期(連結)は、売上高573億円(2%増)、営業利益11億5000万円(9%減)、経常利益10億5000万円(4%増)、純益5億5000万円に見直した。配当は期末4円を据え置く予定。連結子会社のアデリアが11月1・2日大阪、9・10日名古屋、10・11日東京で2011秋季展示商談会。ハイボール復活や食べるラー油がヒットしたように、何ごとによらず提案を持ちかけられるかどうか決め手。リーマンショックを吸収し失地回復半ば。10月31日155円(連結1株当たり純資産470円)で引けたが、底値圏のもみ合いとみられ3、4Q次第になってきた。