証券ビュー

アンコール伊勢町

復興優先が不幸中の幸い 跳ね返るウォール街の逆襲 (2011.10.31)

10月27日、伸るか反るか市場が答えを出した。EU包括策合意を巡るもので、NYダウ339ドル高、ナスダックが87ポイント高。金・原油先物も高い。29日に世界レベルの抗議デモを控えウォール街の逆襲。翌28日、全面高につながる買い戻し。兜町に跳ね返っている。27日は、米GDP2.5%増(7~9月)のおまけつき。ところが、NYで円ドル75円67銭の新高値。日銀の追加緩和を受けてドルロングが円売り介入待ち。なければ投げが出るという。欧州、米国、中国挙げて粉飾の限りを尽くす消耗戦。日本も巻き込まれているが、政府が27日明らかにした欧州安定基金(EFSF)出資見送り。復興優先が不幸中の幸い。最後の円高をしのぐところだ。27、28日の戻りは下に行き過ぎた分、上にも来過ぎた印象。8月から信用取引が増加しブレが大きくなっている。28日述べたように利食い千人力。ウォール街を占拠せよという29日の抗議デモ、中国のEU向け出資が鍵を握る11月3日のカンヌG20を加味する場面。それでも、来年のエースとみられる2社を見つけ収穫があった。鬼門が続き混乱を覚悟しているが、物事ぎりぎりまでくると経済の力学が決め手。その点、中間・資本財で世界レベルになった2社にもう1社登場すると鬼に金棒。波及効果が大きい。日本は企業部門でもっているだけに出てくるはずだ。それにしても、上海総合指数。現在2400ポイント半ばでもみ合っているが、07年10月6124ポイントを高値に40%の水準。翌08年8月8日北京五輪から崩落の一途。不動産市況の落ち込みもきつい。リーマンショック前から悪化していた。つまり、中国も欧米の調整と並び根が深い。20年以上かかりそうだ。前日述べた中産階級2%が泣きどころ。97年から07年まで11年間、GDPに占める「労働賃金」の比率が53.4%から39.7%に低下。経済が急成長しGDPで日本を抜いたが、労働者の最低賃金を計算すると、15年でわずか5%の伸び。いままで奇跡を生んだ安価な労働力が内需拡大のネックになった。これまでの成長戦略が自ら首をしめているという。国民の85%以上「健康保険」に入っていない模様。上海で1人当たり可処分所得が月2万8000円に対し、病院1回の平均診療費6000円。月給の4分の1飛ぶという。外貨準備約216兆円の超金持ち国家にしてこのありさま。欧州がみじめで仕方がない。しかし、彼らの踏み倒しも有名。日本は欧米没落、中国転覆の危機に震災、原発事故、円高を克服。タイの洪水処理もやってのける。

日経平均は123円高。9050円で引け2ヵ月ぶり大台回復。次第に上値が重くなった。出来高21億6300万株、売買代金1兆4900億円。値上がり56%、値下がり36%という。■■■■(****)6760円、■■■■■(****)1万3070円、■■■(****)430円利食い千人力。■■■■■(****)112円、■■■■(****)316円見切り千両。休むも相場である。31日は■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など決算発表が注目される。中国がボーイング787に注文をつけたようだが、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)も来年テイクオフ。■■■■(****)の動きが注目される。 ■■■■■(****)が1217円と急反落。3月の■■(****)と似たような経過。市場も時間稼ぎになってきた。(了凡)