7月に円安株高再燃 天動説になりかねない日経平均 (2016.06.15)
ミニパニック収まらず。日経平均一時257円安。4日連続安になった。13日NYダウ132ドル安、3日連続安を受けたもので、2ヵ月振りの安値。3日発表された5月の米雇用統計下振れと来週23日英国のEU離脱懸念にしてやられた。日経平均中心に見ていると内弁慶。天動説になりかねない。グローバリズムの反動で地動説リード。ヘアピンカーブが続いている。判断を誤ると致命的。2度とフェアウェイに戻れないためだ。13日、米マイクロソフトのM&Aが一例。ビジネス向け交流サイト大手の米リンクトインを2兆7800億円全額現金で買収すると発表。1株196ドル(前週末終値の5割増し)の呈示に約3%安。買収負担が嫌気された。旧聞だが、日銀が2月16日から実施したネガティブ金利。3月16日の日銀当座預金残高を見ると、2月適用残高23兆840億円。導入前1月の試算値23兆1940億円に対し、わずか1100億円(0.48%)に過ぎず、目論見が外れた。以後「裁定取引」も働かず、6月13日■■■■■■■■■(****)が特別資格返上を表明。日銀総裁は6月15~16日、7月28~29日の政策決定会合で都知事並みに信任を問われる。英国EU離脱懸念について、経済合理性により土壇場で僅差残留と述べた。6月のFOMC、日銀政策決定会合現状維持。声明文が注目される程度で踏ん張りどころだ。万一、7月10日の参院選で与党が過半数に届かないと一大事。外資の先物売りを浴び下野も考えられる。結局、7月26~27日のFOMCを受けた日銀の対応が決め手。6月の米雇用統計にもよるが、7月米利上げを巡る思惑と日銀に向けた追加緩和期待が再燃し円安株高。一度1ドル112~13円の円安なしに終わらない。14日、10年債利回りが-0.175%と連続最低を更新。1ドル105円台後半の円高になり、5月3日105.55円とWトップ。節目に相当することも事実だ。引けあとロイターがIMFの声明を伝え、中国が脆弱性の高まりに直面し、ショックに対応できる余力が懸念されるという。昨年と同様5月の動揺から2ヵ月後がピーク。7月が岐路になる見込みだ。一方、JQ平均2%安。マザーズ指数の引け999.91(-10.33%)。追証回避の売りが出た模様。7月19日のマザーズ指数先物上場まで約1ヵ月。上場後も大商いが予想される。NY金先物が1300ドルに迫ってきたのも興味深い。
14日の日経平均160円安。大引け1万5859円。TOPIX1271(-12)。東証一部の出来高19億7600万株、売買代金1兆9800億円。9月限が1万5780円(-1.19%)の引け。10年債利回り-0.170%(-0.005%)。上海総合が2842(+0.32%)で引けた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など値を保った。■■■(****)が261円引け。出来高231万株。ボトムゾーンにきた。学会発表や総会など出番待ち。日柄、値幅ともに逆三尊の底入れ。マザーズ指数先物上場で息を吹き返す。■■■(****)も比較的確り。■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)など出遅れ。■■■■■■(****)、■■■■■(****)逆張り。■■■■■■■■■(****)、■■■(****)も忘れていない。(了凡)