証券ビュー

アンコール伊勢町

日本でインフレ起きず デフレ続くと考えた方が合理的 (2016.06.10)

見送られ反落。日経平均一時243円安。引け下げ渋った。106円台後半の円高、■■■■■■■■■(****)の資格返上、日銀の追加緩和後退など足かせ。先物主導で銀行、保険の下げが目立つ。寄り前発表された4月の機械受注(前月比11%減)も水を差した。円高にかかわらず追加緩和が見送られ、マイナス金利拡大を警戒したもの。ここまで織り込めば来週大丈夫。現に大手銀や地銀もデフレ脱却のため貸し出しを増やすわけでない。マイナス金利に対し市場の反応が厳しいほか、金融機関や政府、与党さえネガティブな印象。日本ではインフレが起きず、デフレが続くと考えた方が合理的だ。4月のCPI(全国消費者物価指数)-0.3%、食料とエネルギーを除くコアCPIも+0.7%で明らか。FRBがゼロ金利でECBと日銀をマイナス金利に追いやったとしても、日銀が日本経済の長期停滞を認識できず失敗したことがわかった。世界的な原油安を相手に2年で物価2%を掲げ異次元緩和に固執しているわけで、市場の反応が正解に近い。近いのはFRBも間違っているためだ。今となれば7月も利上げ困難で9、12月といわれ、急ピッチに戻した原油の2番底が予想されるだけに悩ましい。米国経済の長期停滞も自明で中国然り。万一、米国が利上げすると中国から資金流出が加速。経済や金融が混乱し不良債権も急増する見込み。米国はヒラリーを後押しするネオコンが優勢になり7月の利上げを狙っているという。このため、来月もう一度思惑で銀行と保険が買われ中間反騰の余地あり。ダウや日経平均より、夏場から上海総合の下振れが気になる。一方、9日JQ平均とマザーズ指数続伸。消去法に見えるが、■■■■(****)が森より木と述べたように為替離れ。日本全体より次世代ベンチャー企業を巡る宝探し。来月19日マザーズ指数先物上場が最大の手掛かりだ。日経平均と同じ225社のうち、唯一■■■(****)を立て準備万端。9日、306円を高値に302円で引けた。7月28~30日に日本臨床腫瘍学会(神戸)、8月22~25日にも世界の創薬・薬物治療学会(米国ボストン)があり果報待ち。バイオ創薬関連で最も割安。コア銘柄の一つだ。動き出せば、提携先の■■■■■■(****)■■■■■(****)■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)にも水準訂正が見込まれる。

9日の日経平均162円安。大引け1万6668円。TOPIX1337(-13)。東証一部の出来高16億8400万株、売買代金1兆7800億円。6月限が1万6630円(-1.31%)の引け。10年債利回り-0.125%(-0.010%)。上海総合が2927(-0.30%)で引けた。マザーズ指数の引け1163.16(+0.58%)。後場寄りあと過熱感で一服している。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)止まり。9日、韓国中銀が利下げ(1.25%)に踏み切り厳しいようだ。中国の南シナ海埋め立てや尖閣接続水域入り、ロシア艦の同水域接近も内政の動揺を物語るもの。日本はマシだが、都知事の不祥事が目に余る。新銀行東京でミソをつけた石原元知事、徳洲会にはまった猪瀬前知事に懲りず立て続け。五輪誘致、エンブレム、新国立とも関連し脇が甘い。税金が集まり過ぎた反動。「都民」のせいでもある。反転のきっかけがほしいところだ。(了凡)