証券ビュー

アンコール伊勢町

来年のエース2社登場 新たなものはらむ2012年 (2011.10.28)

26日のEU首脳会議を巡りすったもんだ。27日ギリシャ債務50%減免が伝えられたものの消化難。依然、買い戻しと戻り売りが交錯している。ロンドンで26日円ドル75円71銭をつけ連日高値を更新した円高が手がかり。民間負担率50%にしても蟻地獄のまま。包括合意声明は発表売りとみられる。欧州信用不安、米国景気減速、タイ洪水、円高など来年2月まで持ち越し。タイ洪水がなお1ヵ月続く模様で、渦中の日本企業は踏んだり蹴ったり。ところが、決算発表を見ると大健闘。上方修正も珍しくない。感銘を受けたのが■■■■(****)、 ■■■■■(****)の2社。中間財と資本財で双方現役のエース。永守・稲葉イズムが日本を変え、世界レベルに浮上。来年大相場になりそうだ。26日述べたように、日本は海外に富が蓄積され、そこからあがる投資収益や利子で稼ぐ債権大国。タイ洪水のてん末を見るがいい。東日本大震災と並び復興の足がかり。3ヵ月、半年後見違えるほどの回復ぶり。震災直後3ヵ月、半年繰り上がった製造業の操業再開が蘇る。つまり、■■■(****)、■■■(****)も来年2月にかけて買い下がり。下げの倍返しも考えられる。もっとも、EU首脳包括合意に日銀が資金買入等の基金を50兆から55兆円に増加する追加緩和も伝えられ後場一段高。27日闇夜の新月買いが裏目に出たようだ。■■■■■(****)112円、■■■■(****)309円、■■■■■(****)に至っては1355円。事実、解任した本人が辞任し仰天した。怨念を晴らすような上げっ振り。歴史は元に戻らないが繰り返すという。繰り返すといえば、関ヶ原で潰滅した薩長が400年後維新に成功。鬱憤を晴らした。中国は日清戦争、ロシアも日露戦争のお返しを狙っているという。その中国について第2報。UBSの試算によると、中産階級と認定できるのが2500万人程度。総人口の2%に過ぎないという。中産階級の欠如が消費拡大の足を引っ張り、低賃金路線も低所得者の消費不足をもたらし、格差拡大に弾みがついた。暴動が絶えないという。外貨管理のしくみも、輸出代金がすべて政府の外貨準備に回り、外貨分に相当する人民元が銀行から発行されて企業に渡り国内で流通するという。09年まで過去31年、経済規模が92倍になる一方、人民元はその8倍発行されたという。欧州の次は米国、中国でもある。

日経平均は178円高。後場中頃伸び悩んだが8926円の高値引け。銀行、証券、保険など金融株の戻りが寄与した。出来高18億株、売買代金1兆1100億円。下振れと読んだ27日上振れた。目安は半値戻し。■■■■(****)6780円、■■■■■(****)で1万2700円。27日抜けたため見送るほかない。MRJは初飛行が半年延期される見込みだが、ボーイング787関連で■■■■(****)が575円の引け。■■■■■(****)、■■■■(****)、さらに■■■(****)もマーク。来年航空機・ロケット関連の活躍が楽しみだ。■■■(****)の京コンピュータにも声がかかりそうだ。願わくば、中間・資本財で日電産、ファナックにつぐ3本の矢がほしいところ。機械・電機ポストから飛び出しそうだ。2012年は、壬辰(みずのえ・たつ)。何か新たなものをはらむといわれ、あらゆる分野で一斉にスタート。表鬼門通過現象3年目という。表鬼門を過ぎると陽の時代に入るそうだ。(了凡)