証券ビュー

アンコール伊勢町

マザーズ続伸が救い 正念場迎え新興市場にお鉢回る (2016.06.09)

 

模様眺めで始まり小動き。日経平均一時94円安。後場持ち直し高値で引けた。前日NYダウが原油先物50ドル回復を手掛かりに最高値(昨年5月19日1万8351.40ドル)と肩を並べ物足りず。■■■■■■■■■(****)の国債入札特別資格返上が明らかになり終日気迷い。JQ平均4日連騰、マザーズ続伸が救いになった。1~3月期GDP改定値1.9%増(速報値1.7%増)に上方修正、4月の経常黒字1兆8785億円(41%増)もどこ吹く風。10日メジャーSQを控え、ロールオーバーが活発でポジション調整に明け暮れた印象。22日参院選公示に伴い公的資金介入が伝えられ、日経平均高値引けになった。手詰まりに変わりない。年央動けなくなり大もみ。大回り3年小回り3ヵ月を数え荒れると述べた。この先政策対応が見込まれ中間反騰、7月19日先物上場を手掛かりにマザーズ指数青天井が符丁。過渡期、踊り場にふさわしいミニバブルが予想される。来週FOMC、日銀政策決定会合、英国の国民投票など織り込み済み。ヒラリー民主党大統領候補指名もそうで内憂外患。局面打開を期待できないためだ。8日述べたように、日銀が日本経済の長期停滞を認識できず異次元緩和に失敗。ネガティブ金利導入にメガバンクほか全国地銀協会も反旗を翻す事態になった。1ヵ月後、参院選の結果が出ても読み切れない。日経平均やTOPIX然り。円高懸念から主力が動くに動けない。そこで、新興市場にお鉢が回ってきた。TOPIXや日経平均が大企業で構成され日本経済全体の指標であるのに対し、マザーズ指数は5月末225銘柄(時価総額約4兆円)を対象に次世代ベンチャー企業の目玉。先物の最小単位が指数の1000倍、証拠金取引でレバレッジ効果。夜間や早朝でもできる。1987年株先50、88年日経225先物、89年同225オプションなどビギナーズラック。切羽詰まって登場した。ぼつぼつコア銘柄の仕込みが始まる見通し。その点、7月19日にかけて■■■(****)が出番待ち。3~7日米国臨床腫瘍学会で近大の安田教授が発表した食道がんワクチン療法に手掛かり。★★★アンチゲン、★★アンチゲンが使われたという。日本は、メディアが世界指折りのがん治療医による報告を伝えていない。中村教授が臨床研究を始めて6年。主なパイプラインだけで延べ11本あり夜放れが予想される。ECBと日銀をマイナス金利に追いやったFRB。米国経済の長期低迷も自明で生産年齢人口によるもの。NYダウが最高値圏で再利上げの有無を検討中だ。7~9月か10~12月市場が決める。8日、日経平均の限月スプレッド(6~9月限)を見るとマイナス40円台前半。理論値を下回り外資系のセンチメントがわかる。

8日の日経平均155円高。1万6830円高値引け。TOPIX1350(+10)。東証一部の出来高16億6600万株、売買代金1兆8200億円。6月限が1万6850円(+0.90%)の引け。10年債利回り-0.115%(+0.010%)。上海総合が2927(-0.30%)で引けた。マザーズ指数の引け1156.48(+1.30%)。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)程度。■■■(****)よし。■■■■■(****)然り。正念場を迎えた。(了凡)