しつこい円高を一掃 16年後半から夜明け前の状態 (2016.06.07)
週明け急反落。日経平均一時320円安。買い戻しが入り下げ渋った。米雇用統計悪化を受けた円高一服。後場107円台回復を安堵したもの。FRB議長講演、8日1~3月期GDP改定値上振れ(速報値+1.7%増)が予想され一喜一憂。23日英国の国民投票に対し残留を仮説に逆算すると、14~15日FOMC、15~16日の日銀政策決定会合を踏まえ年央112~13円の円安。日銀の追加緩和次第で一時115円も考えられる。年初来米利上げに翻弄され、しつこい円高を一掃するためだ。前週末米雇用統計下振れにより米国主要3指数が急落する一方、金先物が急伸してバランスを保った。同様に、トランプ米新大統領のリスクを仮説にドル安、裏目に出るドル高との綱引きも伝えられ、元の鞘に収まる筋書きといわれる。NYダウがアップルの頭打ちと米利上げ懸念で業績悪化の予想される金融株を重しに5月以降伸び悩み。時間稼ぎとみられる。中国の人民元、債券、株のトリプル安も5月。株の場合、2度「謎の乱高下」があり、大規模な空売りが5倍に急増し1年振り高水準。昨年7月ピークだけに現在似たような経過にある。パナマ文書や北朝鮮の機密フィルム暴露も意図的で額面通り受け取れない。世界中がんじがらめのプログラムで動いている印象だ。空売り比率が前週後半から42%台に上がり、政策頼みの展開に限界が見えるものの、6~7月中間反騰1万8425円。マザーズ指数青天井のアドバルーン健在。リスクオフで手を引くと闇に包まれるだけだ。6日、■■■■■■(****)が値上がり率上位に顔を出し救われた。それに、■■■■■■■■(****)も年初来高値を更新。7月に指数先物が上場される見込みで追い風になる。6日寄り前、■■■(****)がネオアンチゲン特異的TCR遺伝子を導入しT細胞療法で「マウスに生着した巨大ながんを根絶できることを確認した」共同論文を公表し1円高。但し書きの「本件による当社業績への影響なし」によるもの。直ちにないが後日大あり。当初見込んだように玉争奪戦が予想される。事実、2015~16年グローバル化の反動。AI、ロボット、IoTなど次世代産業革命を巡る踊り場。戦後70年の連続性が失われ、16年後半から夜明け前の状態と考えられる。このため、金融や財政、骨太の経済戦略など徒花。中間反騰止まり。マザーズ指数先物上場が時代の要請。期待にこたえるところだ。
6日の日経平均62円安。大引け1万6580円。TOPIX1332(-4)。東証一部の出来高18億7000万株、売買代金1兆8200億円。6月限が1万6560円(-0.60%)の引け。10年債利回り-0.125(-0.020%)。上海総合が2934(-0.16%)で引けた。マザーズ指数の引け1130.24(-0.68%)。日経のアンケートによると、マザーズに個人が36%参加している。値上がり率ランキングを見ると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)など数えるほど。ぎりぎりまで諦めないことだ。前週末に為替が106円台に振れ、6日寄りつき外資系の売り差し引き420万株に拍子抜けした。大接戦のペルー大統領選に続き、英国の国民投票も残留に落ち着く見通し。7月10日、参院選など首相に敵なし。むしろ、8~9月天中殺で注意が必要という。本来、景気回復には減税が有効である。(了凡)