一線画したマザーズ はらはらどきどき過渡期さながら (2016.05.10)
週明け反発。日経平均一時186円高。買い戻し一巡後伸び悩み、引け持ち直した。4月の米雇用統計が低い伸びにとどまり円高一服。1ドル105円を織り込んだとみられる。今週主力の決算発表が集中するほか、
中小型の個別物色も活発で、値動きのいいマザーズ指数1213(+2.80%)の引け。4月21日の高値1230更新も時間の問題。同指数先物が7月に上場される見込みで追い風になった。■■■■■■■■(****)に■■■■■■■(****)がリード。■■(****)と■■■(****)が提携し追い上げる展開。大筋、ゲノム解析と京コンピュータによる創薬が手掛かりだ。免疫療法で2014年7月「メラノーマ」(悪性黒色腫)の治療薬として承認され、同9月国内で販売された■■■■■■(****)の「オプジーボ」が先駆。肺がん治療薬として追加承認され需要増に拍車がかかった。現在の時価総額3兆円に対し、S-588410第Ⅲ相入りの■■■■■(****)が2兆円レベル。双方に導出済みのOTSが僅か500億円で超割安。1999年市場に登場したITと同様に医療を根本から変える革命で、昨年9月発売された「ハーボ二ー配合錠」(C型肝炎治療薬=1錠8万円)もこの一環。人命と薬価を巡るバブルが緒についたばかり。薬九層倍といわれ、一獲千金を狙うM&Aもついて回る。12日癌免疫外科研究会をはじめ、6月16日まで関連学会が続くだけに、マザーズ指数先物上場と軌を一にしている。日銀のマイナス金利や政府の財政出動、米国の利上げ・大統領選など一線を画したもの。■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)にエンジンがかかると本物だ。売り方がつくる相場で、総踏みのあと総投げ。7~9月反動安が見込まれる。受け売りだが、中国の粗鋼生産量(4月)が過去最大という。サンフォード・C・バースタインのポール・ゲート氏(シニアアナリスト=ロンドン)によるもので、鉄鋼各社が増産を進め同国で1年7ヵ月振りの高値。昨年11月の安値から69%上昇。反動が予想される。5日ロンドン市長選で6日開票の結果、労働党のパキスタン系移民二世イスラム教徒のサディク・カーン氏(45)が初当選したのも過渡期さながら。日ロ首脳が9月再会談で北方領土とひきかえに何が飛び出すか。その前、26~27日伊勢志摩サミット、6月14~15日FOMC、同23日英国の国民投票などはらはらどきどきの連続。米国の戦略転換に伴い、風の便りで「第2次麻生内閣」も伝えられる。戦後70年、日本が米軍にひさしを貸して母屋を取られたのもいい得て妙だ。
9日の日経平均109円高。大引け1万6216円。TOPIX1306(+8)。東証一部の出来高17億1800万株、売買代金1兆7300億円。6月限が150円高で寄り140円高の1万6220円引け。10年債利回り-0.105%(+0.015%)。上海総合が2832(-2.79%)で引けた。値上がり率ランキングによると、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■■(****)が好決算。6円増配を発表し続伸の見込み。■■■(****)、■■■■■(****)強気。■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)よし。毒をもって毒を制す場面になった。(了凡)