反転し黒字定着 ktk 4月19日 (2016.04.18)
新体制1年で黒字転換
リバイバルプランパートⅡに意欲
ktk(3035)は反転。1Q黒字転換し2Q定着。地についてきた。 3月28日の修正発表によるもので、昨年6月30日発足した新体制「ktkリバイバルプラン」が浸透。1年で黒字転換を目指し3Q仕上げ、4QパートⅡ(次期リバイバルプラン)の助走に入る見込み。今期同様スタートダッシュにつながるとみられ、一連の不採算取引や総コスト見直しが一巡。次期から売り上げを伸ばす構えだ。最速実行で飛ばしており、1年後に新体制の構造改革大詰め。3期目から攻守とも軌道に乗る見通し。事実、計画より連結2.6%増収の折り返し。前半赤字予想が営業9200万円、経常1億0900万円、純利益7100万円を計上しV字回復。100%子会社アイオーテクノ(リサイクルトナー)の製造・調達コスト削減をはじめ、仕入れ・物流(青雲クラウンとキタブツ)、販売(ktkとSBM)一体となった業務効率改善が実を結んだ。3月22日にソリューション事業を簡易新設分割し、当新設会社の一部をアスカ(本社東京・資本金4000万円)に譲渡し資本提携。14%出資となりすっきりした。このため、売上高が通期計画を下回る一方、利益は上回る見込みで4円復配(当初1円)に踏み切る。生産から営業、管理、調達、物流を通してサプライ事業に集中するスキームができた。直販を伸ばしたいという。前期の単体売上高80億4500万円に対し、今期若干下回る見込みだが、来期から増収が見込まれる。士気向上につながりそうだ。原油安や中国リスク、米国再利上げなど外部要因の影響なし。取引先の増収、新規の増加に尽きる現状。反転のきっかけをつかみ明るさが戻った。4月6日発表された東海3県の金融経済動向(日銀名古屋支店)によると、自動車関連の生産停止の影響で生産と輸出が一時的に減少したものの、基調として緩やかに拡大しているという。依然、違和感を残したまま。4月12日、IMFやOECDが2016,17年の世界経済見通しを下方修正。日本の場合、IMFが17年-0.1%と厳しいだけに政策期待ひとしお。熊本地震を踏まえ、伊勢志摩サミットにかけて議長国の相当な財政出動が見込まれる。
2016年8月期(連結)は、売上高171億円(2.4%減)、営業利益1億2500万円、経常利益1億3900万円、純利益7000万円に見直した。期末4円復配の予定。7月1日、3Q を発表する運び。4Q(5月21日~8月20日)来期の助走だけに現場が先取りしている。今年2月から上昇運。土岐社長(57)も同運で「相乗効果」が出始めた。同社の発展に不可欠なアイオーテクノ駒ケ根工場が道しるべ。09年に障がい者の就労支援活動を始め、長野県から制度1号認定を受けた。駒ケ根市や上伊那郡の福祉施設から11人(うち指導員2人)通っているほか、近隣の同施設に業務委託を拡大。現在、7ヵ所延べ100人規模で作業に取り組んでいる。障がいを乗り超える上でも「リバイバルプラン」パートⅡの実現に意欲。3、4Qにかかっている。